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『いや、ちぃと待ちんさいよ!』
俺は鈴木誠也さんから離れて、向き直ってから言った。だって、今日は宿泊先に帰って休みたい気分なんだ。飯に誘ってくれるのは嬉しいけど、それはまた今度にみたいな感じに俺は言った。その思いを込めて、俺は鈴木誠也さんに向かって口を開いた。
『俺はさっき遠慮しますってゆーたんよ!だから俺は行かんけぇ!』
誠「・・・え?」
『・・・え?』
え、あ、ちょっと待って。俺、今、素の口調で言っちゃった!?ヤバいヤバい、先輩に失礼が無いようにするし、変な目で見られたくなかったから頑張って言わないようにしてたのに、なんで言ったんだよ俺!頭の中で自分自身に怒っていると、隣から遠慮気味に声を掛けられた。俺は肩を跳ねさせながらビックリして、恐る恐る声の方を見ると、苦笑いをしてる・・・いや、笑いを堪えてるタナキクマルでお馴染みの丸さんがいた。丸さんは俺に向かって口を開いた。
丸「井戸崎君だっけ?さっき、めっちゃバリバリの広島弁使ってたけど、そっちが素?ww」
『え、あの、えっと・・・』
菊「いや〜、新人がそんな個性的とはww」
田「ちょ、キク、笑い過ぎww」
菊「これは笑うしかないって!他の奴も笑ってるしww」
・・・確かに、広島弁をこんなに使う人なんて今時あんまいないし、個性的かぁ。まぁ、それはいいとして、この皆さんに笑われている事をどうにかしたい。穴があれば入りたいとはこういう事だ。どうしよ、言い逃れは出来なさそうだし。ここはあえて無言を貫いて帰るか、うん。俺は、そ〜っと荷物を手に取って走り出す準備をした。頼む、唸れ俺の足!俺は目の前に立っている鈴木誠也さんの目を奪って走り出そうとした。しかし、残念な結果にそれは叶わなかった。俺の動きより速く一つの人影が立ちはだかった。こんなに速く動けるのはあの人だな・・・
『の、野間さん!』
野間「勝手に帰んなA!恥ずかしくても帰させねぇぞ!」
『理不尽過ぎますよ!』
誠「ま、今日は帰るのは諦めて飯行くぞー」
『ちょ、ま!』
野間「んじゃ、先に店行ってますねー」
菊「おー」
丸「井戸崎が逃げないように見張っとけよーww」
誠/野間「「はーい」」
『うわぁ〜!!』
俺は鈴木誠也さんと野間さんに腕を抱えられて連れて行かれた。まさに宇宙人が捕獲された時みたいな感じだった。その後、俺は駐車場まで必死の抵抗をしたけど、すぐに車に押し込まれて連れてかれた。誰か助けてぇ!!
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にゃあ - 続きが気になります。更新頑張ってください。 (2019年12月1日 14時) (レス) id: 6c1a3f5f49 (このIDを非表示/違反報告)
ベル@憂鬱(プロフ) - ご指摘ありがとうございます!すぐに直させてもらいます (2018年10月29日 16時) (レス) id: 2e250b02bd (このIDを非表示/違反報告)
裕也 - 坂本さんとタナキクマルは同世代ではなかったと思います。坂本さんの方が1つ上です。 (2018年10月29日 12時) (レス) id: a69be8dfc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ベル@憂鬱 x他2人 | 作成日時:2018年6月25日 15時