35 ページ36
『(もう広島弁あの人たちの前で喋るか!)』
俺は不貞腐れながらグラウンドに出た。恥ずかしい思いをしながら言わないといけないなんて、あの時の俺は何を考えてたんだ。グラウンドに出て一伸びをして、俺はスタッフさんの練習の準備を手伝った。準備をしてる途中に広輔さんがやって来て、準備に加わってくれた。あんまに拗ねてると雰囲気悪くなるぞ、と言ってきた。分かってますよ。そう言って微笑みかけた。広輔さんは一瞬目を丸くして、なら良かった、と言って微笑み返してくれた。
二人で手伝ったおかげか、準備が早く終わった。その後に他の人達もやって来て、練習前の円陣をやり、アップに入った。アップをしてると、梵さんが隣にやって来て声をかけてきた。
梵「A、さっきの事・・・まだ怒っとる?」
『怒ってないですよ。ただ梵さんがいじってきただけですもん』
梵「ほぉか。後、俺の事はヨギでええよ」
『分かりました、ヨギさん』
わざとらしくヨギさんを強調して言ってみた。それに対して、生意気なガキじゃな、と笑いながら言ってきた。そんなヨギさんも子供っぽい所あるけど。でも、こんな事言うと腹パンが来そうだからやめといた。その後に菊池さんことキクさんがやって来て、話しながらアップを終わらせた。次にストレッチに入るとき、丸さんに声をかけられて一緒にストレッチを始めた。先に丸さんがストレッチをしてから俺もする為に足を開いて、グラウンドに座った。それから丸さんは俺の背中を一気に押してきたから、痛みが一気に来た。俺はすぐに丸さんに声をかけた。
『ちょ、丸さん!ストップストップ!痛いです!』
丸「これぐらい柔らかくならねぇとダメだろぉ。ほら、もう一回」
『いだだだ!?』
俺が痛みに耐えていると、向かい側でストレッチをしてた新井さんとキクさんが声をかけてきた。
菊「ちょいちょい丸、A痛がってんぞー」
新「Aも固いんじゃのぉ。わしも頑張らんとな」
『いてて・・・助けてくださいよ、丸さんが強引にするんです』
丸「俺を悪者みたいに言うな」
そう言って、丸さんは軽く俺の頭を叩いた。それを見たキクさんは何してんだよ、と少し強めの口調で言った。ちょ、ここで喧嘩はやめてくださいよ!俺の思った事を感じたように新井さんが優しめの口調で仲良くしんさいよ、と仲介に入ってくれた。それで丸さんとキクさんはすぐに謝って喧嘩にならずに済んだ。
68人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にゃあ - 続きが気になります。更新頑張ってください。 (2019年12月1日 14時) (レス) id: 6c1a3f5f49 (このIDを非表示/違反報告)
ベル@憂鬱(プロフ) - ご指摘ありがとうございます!すぐに直させてもらいます (2018年10月29日 16時) (レス) id: 2e250b02bd (このIDを非表示/違反報告)
裕也 - 坂本さんとタナキクマルは同世代ではなかったと思います。坂本さんの方が1つ上です。 (2018年10月29日 12時) (レス) id: a69be8dfc5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ベル@憂鬱 x他2人 | 作成日時:2018年6月25日 15時