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今回の練習の最初は実践形式の練習だ。俺はキャッチャーの定位置に向かった。当然ミットと防具をつけている。俺が来た後に石原さんと會澤さんもやって来た。會澤さんは俺に気づくとすぐに肩に手を回して体を寄せてきた。ちょ、スキンシップ激しいです。俺がちょっと引き気味になってると石原さんがそれに気づいたように割入ってきた。俺は内心ホッとしたけど、會澤さんは不貞腐れてた。いい年した男の人がそんな顔するんですね・・・。俺は會澤さんの顔を見ながら苦笑いをしてると、コーチに守備に入れ、て言われた。そこからはいつも通りの練習をして、午後二時からある試合に備えた。少ししてから、相手チームの人達が出てきた。確か今日の相手は巨人だっけ。呑気に考えながらボールを片付けてると、後ろから名前を呼ばれた。振り返ると、信じられない人がいた。

 『さ、坂本さん!?』
坂「はじめまして、君がドラ6で入った井戸崎Aだよね」
 『え、知ってるんですか?』
坂「んー、ドラフト見てた時にこの子はなんかあんなぁって思って、覚えてたんや」
 『そうなんですか・・・でも嬉しいです。坂本さんみたいな凄い人に覚えてもらえるなんて!』
坂「っ!?そ、そうなんや・・・///(なんで俺こいつにときめいてんだ!?///)」

 坂本さんはそれから試合が終わった後に連絡先交換しよう、と言ってからベンチに戻って行った。その時の顔が少しだけ赤くなってたから、ちょっと寒かったのかな。坂本さんがベンチに入る前に菊池さんに声を掛けられて、何故か腹パンを喰らってた。何故したんですか、菊池さん。俺はちょっと驚きながらも、体を休める為にベンチ裏に下がった。
 試合の始まる三十分前。一足先にベンチに出て準備をした。ダグアウトに行くと特定の人達にめちゃくちゃ絡まれるし、野村さんはミーティングの時に密着してくるし、何故か前田さんはブルペンからわざわざ俺に会う為に来るし、気疲れするからここにきた。なんで俺にひっついてくるんだろうなぁ。そんな疑問は頭の隅に置いて試合が始まるのを待った。それから三十分後。スタメン発表も終わり、いよいよ試合が始まる。俺達のチームは本拠地でやる為、後攻で表の回は守備に入る。俺はキャッチャーの位置に行く時野村さんから声を掛けられた。

野「A、リード頼むよ」
 『はい!任せてください!』

 キャッチャーの位置に座り、野村さんの球筋を確認する。うん、悪くはない。相手の打者が来て球審の声が響いた。

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にゃあ - 続きが気になります。更新頑張ってください。 (2019年12月1日 14時) (レス) id: 6c1a3f5f49 (このIDを非表示/違反報告)
ベル@憂鬱(プロフ) - ご指摘ありがとうございます!すぐに直させてもらいます (2018年10月29日 16時) (レス) id: 2e250b02bd (このIDを非表示/違反報告)
裕也 - 坂本さんとタナキクマルは同世代ではなかったと思います。坂本さんの方が1つ上です。 (2018年10月29日 12時) (レス) id: a69be8dfc5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ベル@憂鬱 x他2人 | 作成日時:2018年6月25日 15時

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