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俺は打撃フォームを取りボールが来るのを待った。打撃ピッチャーさんがモーションに入ってボールが投げ出された。当然ストレートが来る。俺はバットを振り、ボールは芯に捉えて打ち返した。ボールはレフトフェンス直撃になった。やっぱこの打ち方が俺には丁度いいみたいだな。その後も俺はボールを打ち返し続けた。そんな中、俺の耳にある人物の声が聞こえた。
?「どうだ東出、Aの出来は?」
東「緒方監督、いい調子ですよ。後はフォームに慣れれば期待できます」
緒「そうか」
え、えぇ!?緒方監督が俺の打撃見てたのか?いやいやいや、そんな訳ない。まだルーキーの俺が監督に評価してもらうほど上手な訳じゃない。うぅ・・・こんな緊張しながら打つと全然飛ばないような気がするんだけど。そう思ってるとボールが投げ出されて、俺は慌てて打ち返した。やべっ全然飛ばない打ち方になったかも。そう思って振り切ると、豪快な場外ホームランのボールを打ってしまった。・・・えっと、打った本人も何がなんだかになってるけど。俺はちょっと遠慮気味にロングティーの練習をやめた。すると、俺の目の前にある人物が立ちはだかった。俺は嫌な予感がして逃げようとしたら、その人が後ろから俺に抱きつくように捕まえてきた。俺はその人に慌てて声を掛けた。
『ちょ、安部さん!?』
安「お前すげぇな、監督にまで期待されてんぞ!」
『それは・・・てか、なんで俺の事捕まえるんですか!?』
安「なんとなくだよ」
『ちょ、ちょっと!』
俺はなんとか安部さんから逃れようとしてると、安部さんの頭を誰かが叩いた。俺は痛みで頭を押さえてる安部さんから離れて助けてくれた人にお礼を言おうとした。だけど、腕が引かれた様で視界が一瞬歪んだ。一体なんだ?俺は現状をすぐに理解できなかったけど、安部さんが少し怒り気味で声を掛けてきた。
安「何すんだよ丸!いって〜・・・」
丸「ただお前とこいつを引き離しただけ、悪い事はしてないだろ?」
安「それでも手加減しろよぉ・・・まだ痛ぇ・・・」
丸「はいはい。そんじゃ井戸崎、行くぞ」
『ど、どこにですか!?』
丸「二人で話したいことがあってな」
ちょ、丸さん顔近いです。顔の大きさが余計際立ちますよ。そんな呑気な事を考えてたけど、今自分が置かれている現状がちょっと大変な事になってる。だって、丸さんに右腕を引かれて体が凄く密着しそうなんだもん。俺はちょっと引き気味に声を掛けようとした。
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にゃあ - 続きが気になります。更新頑張ってください。 (2019年12月1日 14時) (レス) id: 6c1a3f5f49 (このIDを非表示/違反報告)
ベル@憂鬱(プロフ) - ご指摘ありがとうございます!すぐに直させてもらいます (2018年10月29日 16時) (レス) id: 2e250b02bd (このIDを非表示/違反報告)
裕也 - 坂本さんとタナキクマルは同世代ではなかったと思います。坂本さんの方が1つ上です。 (2018年10月29日 12時) (レス) id: a69be8dfc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ベル@憂鬱 x他2人 | 作成日時:2018年6月25日 15時