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野「井戸崎だっけ、今回ブルペン出るの初？」
『は、はい、今までは野手の方で練習してて』
野「捕手以外にも何かできるの？」
『一応、外野手が出来ます』
野「そっか。案外肩いいんだね、見た感じからして強そうじゃないと思ってた」
『そ、そうですか・・・』
それからまた野村さんは黙った。なんか、すっげぇ気まずい空気が流れてるんだけど。そりゃぁ俺は野村さんをテレビで見て一方的に知ってるだけで、野村さんはドラフトで入った奴としか俺の事を知らない。いや、ドラ6の俺なんて全く知ってもらえていなかったかもしてない。自分で言ってもなんだけど、悲しくなってきた。俺はちょっと野村さんと距離を置いて歩いていると、野村さんは立ち止まってこっちに振り返った。一体何かと思ったら、ブルペンに設けられているマウンドに着いていた。野村さんはクールな眼差しで俺を見て口を開いた。
野「そんじゃ、まず肩慣らしするから向こう行って、立ったままキャッチボールするよ」
『わ、分かりました！』
野「・・・そんな緊張しなくていいよ。ほら、肩の力抜いて」
『は、はい・・・』
俺は駆け足でキャッチャーの定位置に向かった。野村さんの方を向いて投げてもいい様合図した。それから野村さんは軽く肩を回して、投球ホームに入った。足を上げて腕を振った。ボールは俺がつけているキャッチャーミットに綺麗に入った。それを何度か繰り返していると、野村さんは俺に合図した。どうやらもう座らせるみたいだ。俺はキャッチャーの構えをして野村さんのサインを見た。最初はストレートらしい。俺はミットを真ん中に構えた。野村さんはモーションに入り、ボールを投げ込んだ。
『・・・すげぇ』
あ、つい思った事を口にしてしまった。野村さんのボールは軌道や速さが俺が今まで感じた事がない程、綺麗なボールだった。さすがプロの世界に三年もいる人だなぁ。俺はミットの中にあるボールを見つめていると、前から声を掛けられた。向くと、野村さんがボールを待っていた。俺は急いでボールを返した。不思議そうに見られたけど、気にしない気にしない。その後も野村さんの色んな球種のボールを受けた。一通り終わって休憩に入った。俺は野村さんに近づいて、声を掛けた。
『野村さん凄いです！あんなボール、俺受けたことないです！』
野「お、落ち着いて、そんな詰め寄らないで」
『す、すみません』
野「そんなに凄かった？俺のボール」
『はい！とっても！』
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にゃあ - 続きが気になります。更新頑張ってください。 (2019年12月1日 14時) (
レス) id: 6c1a3f5f49 (このIDを非表示/違反報告)
ベル＠憂鬱(プロフ) - ご指摘ありがとうございます！すぐに直させてもらいます (2018年10月29日 16時) (レス) id: 2e250b02bd (このIDを非表示/違反報告)
裕也 - 坂本さんとタナキクマルは同世代ではなかったと思います。坂本さんの方が1つ上です。 (2018年10月29日 12時) (レス) id: a69be8dfc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベル＠憂鬱 x他2人 | 作成日時：2018年6月25日 15時
