【文スト】旧双黒の色々な愛、受け取ってみませんか？【短編集】

体調不良。2 ページ13

Aside

云い過ぎたかな。多分だけど心配してくれてるんだと思う。
不法侵入だけど。

｢A、無理すンな。
取り敢えず、飯食って薬飲んで寝ろ。
飯なら作っといてやらァ。
その間に着替えてこい。｣

もう、中也マジでママン。
中也なら居てくれていい。

｢着替え、私が手伝おう。｣
『いらない。やめてド変態。』

この莫迦を追い払い、クローゼットの前に行く。
此奴、何の為に居るんだよ、
居る意味ある？
本当に疲れる。

そんな事を色々考えているうちに着替え終わり、リビングへと向かう。

『中也、着替え終わった。』
｢後少し待ってろ。｣

なんて優しいのだろう。
ソファに座って中也を眺めながら
きっと素敵な旦那さんになれるだろうな
なんて柄にもなく思ってしまった。

水を求めて立ち上がると視界が歪む。
ふらふらと冷蔵庫まで向かおうとする。
歪みが更に酷くなり、思うように立っていられず倒れかけた。

｢今は動かない方がいい。水なら持っていってあげるから。｣

『だ…ざい？』

此れは所謂、姫抱きという奴だろう。
何もしない木偶の坊じゃなかったんだね。
意外と優しいじゃんか。
私と私の意識はそこでバイバイしたらしい。
_______________

目が覚め、隣を見れば

｢A、おはよう。｣

と、太宰がいつもの笑顔で居た。

『付き添ってくれてたの。ありがとう。』
｢Aがお礼を云うとか明日槍が降るね。｣
『煩い、莫迦にしすぎでしょ。
どれだけ舐められてんのかな、私は。』

なんてくだらない会話をする。

『水…あれ、もうこれだけしかないや。』
後一口分くらいの水を飲もうとすると
太宰にペットボトルを取られる。

『ちょ、返せ！』

手を伸ばすとﾆﾔｧと効果音がつきそうな笑みを浮かべ水を口に含む。

『あぁっ！莫迦！もう何なのアンタ、
いい加減にして…っ…！』

突然の接物、それと同時に入ってくる生温い水。

｢おい、飯持ってきたぞ…って
何してンだ青鯖！｣

中也が来た途端に太宰を突き飛ばしてしまった。

｢痛た…
何って…見てわかるだろう？｣

｢其奴茹で上がってるじゃねェか！｣
『ママン、この人追い出してよ』
｢誰がママンだ！｣

調子狂う…頭が冴えちまった…

まぁ、たまには悪くない…

｢来い、俺が消毒してやらァ｣
｢そんな事されたくないよね、A？｣

前言撤回、切実に帰って欲しい。
_____
こんな感じで良かったですか？
もし、こうして欲しいというのがあったら
遠慮せずに言ってくださいね。

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