世界が回るとき〜Kei.Inoo〜

侑李side ページ22

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伊野尾くんの体が、崩れていった時の会場はすごかった。








演技が終わった後の歓声(悲鳴)は、一瞬のうちに本当の悲鳴に変わった。





最近よくいるイノメン(伊野尾くんファン)は、何人か伊野尾くんのように崩れ落ちて、キャーと僕があんまり得意じゃない女性特有の声で叫んでたり。






そのイノメンに連れてこられた男の人たちは、なんだなんだと立ち上がっていた。







伊野尾くんの演技を見るために裏から出てきた選手の人は、ある一人を除くとみんな目をまん丸にさせていた。







そして、他の人たちとは違うの態度を見せた選手、「八乙女君」は、どこかに走りに行った。





そして僕は、その八乙女君を追いかけてるんだ。







やっぱり、さっき見た八乙女くんの姿が引っかかるから。









やって来たのはあまり使われていない会議室が集まった場所。






こんなとこに何があるの？









そんなことを考えながら、八乙女君を追いかけていると、その八乙女君は止まった。







そこは、本当に全く使われていない会議室。








その部屋のドアを開けると、出てきたのはお腹を押さえた…………中島さん？！






なんでこんなところに伊野尾くんのコーチがいるわけ？

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