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「で、パパとママは〜、Aのお陰で仲直りできたって事があってね？」
「Aすっごい！」
「そう、本当にAは凄い子なんだよ？」
「もっと聞きたい！」
「パパとママはね…」
「ひかる、そろそろバス…」
「おおっと」
あれから数年経って、Aも立派に成長して…
俺達ももっと大人になって…
あれからグループも立派に成長して
薮がグループの活動に復帰したときは、メンバーもファンのみんなも喜んでくれたときは嬉しかったなあ…
あんな小さかったAも今では幼稚園のカバンを肩にかけてバタバタと走っている
みんなに色々と助けてもらって、俺達はここまで成長することができた
「パパ〜、ママ〜行ってくるね！、」
家の前に来たバスの最後列に乗って、Aが自分の友達と一緒に俺達に手を振っている
「俺達も準備するか」
ひとり、騒がしい子が家を離れ、薮はテレビを眺め、俺は皿を洗っている
そんないつもの日常が凄く幸せだ
「何笑ってんの」
「薮には関係ないよ」
「そろそろ薮って呼ぶのやめたら？」
「もう無理だよ」
ただただ会話しているだけの日常が
「宏太〜、っぁ…」
凄く微笑ましい
「最近、外で宏太っていっぱい言ってるから言い間違えたっ！！」
「あ〜、もう出なきゃいけねぇのに…」
家にちびが居なくなったあと、
彼が父の顔から恋人の顔になるとき…
凄く幸せだ
「はぁ、行こ」
「ん〜」
ほら、なんてことない日常なのに
彼がいるだけで世界が彩られたみたい
俺の心にぽっ…と燈火が
彼が横にいる、それだけで心地よい
「「行ってきます」」
ひとつひとつの幸せを、噛み締めながら…今日も
END
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作者名：ゆう | 作成日時：2019年8月26日 22時
