. 燈火 2 (ページ3)

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「…でもさ、其処」

はっ…と今気付いたような顔をして慌てている
ごめっ…トイレでかたづけてくるからとベッドから抜け出そうとしている彼の腕を掴む

「…俺もう、その気になっちゃったんだけど」

俺の言葉に反応を示さなくなる
静かにコクッと頷いて、ゆっくりとベッドに戻ってきた

そのまま俺の目の前にちょこんと座って上目遣い
彼は本当に上目遣いが上手い
それを狙わず、自然にしているから罪深い

あぁ、なんて彼は可愛いんだ

そのまま舌を這うようなキス
彼もぎこちなくて、…それでも依然よりは何故だか上手い

そのまま体に手を擦り合わせると、体が強張って目を瞑って顔を背ける

息がどんどん荒くなっていく彼を見て、まだまだこれからなのに…

そのまま彼の其処に手を添えると、甘い声を漏らしながら目を細めた
その声に、俺もどんどんその気になっていく

「入れてもい、？」

「慣らさないと…っ」

彼の言葉を無視して、一度自分の其々に入れようとしたが痛くてはち切れそうで辞めた
そのまま自分で慣らそうとすると、待って止めて、とそのまま彼が自分の指をいれた

よく分かんないけど…勉強してきたのと笑みを浮かべながら指をゆっくりといれて、壁をツーとなぞる

「……ひっ！」

その瞬間、よく分からない快感のような違和感のような…
ハジメテのときより気持ち良くて、快楽に身を委ねる俺を見て口元に反対側の手を置いて、俺を凝視していた

「やっべぇ、」

もう頭の中は真っ白で、どうにかなってしまいそう
何も考えられなくて、ただただ快楽に身を委ねた

「…、もういい、だろ？」

こっちも限界で、波が来そうだって言うのに、彼は指をひたすらに動き続けた
どんどんと激しくなるその動きに自分で無いような声が漏れて、気持ちが悪い

「や…っば！！！」

何も考えられず、放心状態となる
だがその余韻に浸る隙も与えず、奥まで彼の其々が入ってきた
先程とは比べ物にならないほどの圧迫感
それでも俺の声は収まることなく、ひたすらに喘ぐ口を両手で塞ぐと、強い力で引き剥がされる

「ちょっ…何やってっ、！」

「聞かせてよ、…薮の声もっと」

今まで上だった筈なのに、すっかり彼にリードされていて気恥ずかしい
彼の声に反応して、俺の中が彼の形が分かるようにピタッと締まったのが分かった

「…ぁ、駄目っ、！」