~ C a r n a t i o n . ~ (ページ8)

今日:6 hit、昨日:9 hit、合計:30,702 hit

★ ページ8

あさ、隣に寝ているひかるを起こさないように身体を起こしてあるものを買いに行く。

今日はひかるの誕生日だから。

「ありがとうございました～！」

花屋でひかるのプレゼントを買い、ひかるが起きる前に帰らなきゃっていうのと、はやく逢いたいっていう気持ちから早足で家に向かう。

「ただいま...って、ひかる！？」

「やぶっ！」

玄関を開けるとそこにはひかるがいたみたいで、俺に抱きついてくる。

でも、俺は花を持ってるから、腕を回せなくて、

「やぶ？」

気づいたのか、ひかるがゆっくり離れる。

「ひかる、気づいた？」

そういうと、後ろに隠してた花束をひかるの目の前に差し出す。

「これ......！」

ひかるは驚いたようで、目をパチクリさせてる。

「カーネーション。この時期にも咲くんだってさ。ひかる、誕生日おめでとう。」

そう、昨日ひかるが眺めていて、調べてみたら、ひかるの誕生日の【12月2日】と、俺の誕生日の【1月】の誕生花ってことがわかった。

「ありがとう。」

ひかるが俺からから花束を受け取って、一緒にリビングに向かう。

「懐かしいよな。カーネーション。Jr.の時さ、お金無くて、2人でカーネーション母さん達にあげたよな。」

ふと思い出したことを話すと、花瓶に花を移してる手が止まる。

「ひかる？」

「やぶ、覚えてたんだね。」

やけに冷静に言ってくるけど、ひかるは覚えていたのかな。

「そりゃあ。」

''あの時からひかるのこと好きなんだから。''

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

「やぶぅ...」

花瓶に花を移し終えたひかるがソファーに座っている俺の隣に座る。

「ひかるは覚えてた？Jr.の時の。」

「もちろん。だって、俺も、あの時から」

''やぶが大好きだもん''

なんて言ってくるもんだから思わず、

「んっ、んぁ、や、ぶ...」

深いキスをする。

「ひかるとそんなとこまで一緒だったなんて。」

「んね、びっくりした笑」

「ひかるに気まずいって言われてたのになぁ笑」

「そ、それは、！だって、あの時は、伝える気なんてなかったし、、それに、やぶも俺選ぶって、言ってた。」

「そうだよなぁ。おれも伝える気なんてなかったからなぁ。でも、ひかると自転車横断面白そうだよな。よく考えたらさ。」