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「白いカーネーション」
「え、？」
進級して進学やら就職やらの話がとても多くなった
自分は進学する為、部活の合間を縫って少しずつ受験勉強をしている
そんな中、専門校へ進学予定の彼と、久しぶりにゆっくりと昼食を摂っていた
「なんていつも白いカーネーションなの？
だって…、白いカーネーションって………」
昨年の今日の出来事をふと思い出し、気になったことを述べてみる
先程まで進んでいた箸をゆっくりと下ろし、目を伏せて少し寂しそうに笑う
…綺麗だ、なんて雰囲気にそぐわない事を考えていると、彼が重い口をそっと開けて
「今日、暇？」
彼は、たとえどんな用事があってもNOとは言えないような…そんな空気を纏っていた
彼の覚悟を感じた
「じゃあ放課後、ここで待ってる」
ひらひらと手を振り去っていく彼は、何だか掴めそうで掴めない蝶のようで
いつも明るくてどこかふわふわとした彼とはちがう、彼の繊細な部分を垣間見たような気がして…
放課後、彼と会うまで少し落ち着かなかった
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作者名：みんな x他4人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=b546023d50dc6f80547173875caefb43...
作成日時：2019年11月29日 18時
