~ C a r n a t i o n . ~ (ページ16)

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hk side

宏｢ｸﾝｸﾝ、いい匂いするね、せんせ！｣

まだ、光呼びは難しいか、それすら可愛いけど。なんて、考える俺は他の人から見たら変なやつなんだろうなぁ、と自覚はしている。

だけど、きっと、薮の魅力を知れば誰だって俺のようになると思う。薮、かわいすぎるんだってば。

｢あ、そうだ。薮は、カーネーションの花言葉、知ってる？｣

宏｢ううん、しらない、｣

かっこ悪いけど、柄にもなく真剣に考えて選んだから、理由も説明させて欲しい。

｢カーネーションってね、無垢で深い愛、って意味なんだって。それに、俺の誕生日の花でもあり、薮の誕生月の花でもあるの。そして、黄緑色のカーネーションの花言葉……癒し、純粋な愛情。｣

最初は、黄緑が好きな薮にあげる花をすっごい迷っていたけど、この花を見つけた瞬間これだって思った。

俺の伝えたいことが、全部詰まってる。

｢宏太、この先もずっとずっと俺の隣で笑ってて？俺の癒しでいて。永遠に愛してるよ。｣

宏｢ぅー……！俺も、だいすきだよっ、光っ！｣

涙で顔がぐちゃぐちゃだけど、それすら愛おしく感じる。

あぁ、俺薮のこと愛してんなぁ。
あぁ、俺薮から愛されてんなぁ。

“何十歳になっても隣にいてね、光。”

“もちろん。離さないから。”