俺とこーた (ページ30)

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「グループの空気乱さないでよ」

「男が好きなんて奴と関わりたくないの」

「はっきり言って迷惑なの」

俺のことを蹴飛ばしてひとりひとりが罵声を浴びせる

聞きづてならない言葉ばかりで耳を塞ぎたくなるけど
その体は鉛のように重く、動く気すらしない

そんな中、トドメは彼からの一言

「光、プロ意識の欠片もないとか、正直見損なった」

〜〜〜

「はっ、！！！」

「光大丈夫？…怖かったね、？」

「っ〜〜、」

「大丈夫大丈夫、薮、そんな奴じゃないって光が一番知ってるじゃん」

「怖い…みんなに……会うのが怖い…」

「…今日はオフでしょ？」

「明日になったら……もっと怖っぃ…」

「今日はゆっくりして？俺と話そ？

俺は光の味方だよ…？」

「ん…、ごめん…」

窓を見ると空はまだ藍色で太陽は顔を出していない

時計は3時を指していて、全く眠っていないことを実感する

「ほら、寝な？」

「……おやすみ、」

また、あの悪夢を見ようものなら…俺は

あの悪夢が正夢となれば…俺は、

その思いを頭から振り切り、羊を数え始める

今度は深い眠りについたのか、夢を見ずとも目を覚ますことができた

それでも目覚めは最悪だが

．

…それから何日か個人や何人かのメンバー交えた仕事をしたけど

始めはメンバーがいる収録は楽屋で手足の震えが起こってちび薮に何度も助言を貰った

それでも頭の隅っこに不安は募るばかりで、消えることは無かった

あの悪夢の日から一週間ほどが経っていた