俺とこーた (ページ20)

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山田や薮を軸として打ち合わせが進んでいく

「曲届いたから、一通りみんなに聞いてもらって、また訂正案を聞くから」

完成した曲に、みんなで訂正するところを答えていき、それに基づいてまた作曲家さんが訂正案を出してくれる

「ここ、もっと早いほうが良くない、？」

「確かに」

それも終えて、いよいよ打ち合わせも終盤に差し掛かった頃、

ユニット発表

「今回は、ファンクラブでも投票を行って、その結果も踏まえてだったんだけど…

4グループ

まず俺と光、山田と髙木、伊野尾と大貴、裕翔と侑李、という結果になりました

そして今回、初の試みということで全ユニットに曲と、

そしてコンサートの構成もプロデュースしてほしい

一応今年の発売は毎年より少し時期をずらして9月〜10月予定

コンサートもありがたい事に今年も4大ドーム。秋から冬にかけてを予定してる

取り敢えず構成としては…」

今年、挑戦と掲げたのには様々な理由があって

単身留学したメンバーが成長してる今、

俺達も彼に負けないように挑み続け、成長する必要がある

彼のために色々視野は広げておきたいし、無理だと決めつけていたことにも挑戦したい

そんな願いから、今年は挑戦の年と掲げてさらなるレベルアップを図っている

…圭人が帰ってくるまでに俺達も成長しなくちゃ

「コンサートのセットは伊野尾にお願いしたい」

「ほぇ、俺？」

「ずっとしたいって言ってたから…」

「うん、やりたい…」

「よし、じゃあ詳しいことはまた後日話し合おう

伊野尾はユニット曲の制作と同時進行でそっちの方もよろしく」

「わかった」

今日も打ち合わせを終えて、各々に家路を急ぐ

「光〜」

「薮…」

「次いつ暇？」

「えっと、別にいつでも」

「明日空いてる？ユニットの相談したいんだけど…」

「夕方までなら空いてっけど…」

「あ〜、明日光は生ラジオか……」

「明後日…お昼からでもいいなら」

「じゃあ、明後日どこだっけ？」

「明後日は半日ロケだよ…確かお台場ら辺のはずだけど……」

「じゃあ俺の家な」

「え…？」

「明後日、台場なら俺の家のほうが近いじゃん」

「あ、う、うん…」

「じゃあそれで」

こんなトントン拍子で進んじゃって…本当に大丈夫かよ

今起こっていることが夢であるかのようで髪の毛を引っ張ってみるけど、ただただ痛いだけで、

薮からも眉をハの字にされ心配される始末だった