どっどいうこと？？？ ページ4
私の頬を撫でていた弟が、柔らかな眼差しを私に向ける。
それは鬼舞辻無惨の表情というよりも、大切な可愛い弟の表情だった。
びっくりしすぎて二度見しようと思ったけど目の前に居たから出来なかった。
急に弟を出すな。ガチで泣きそうになるから。なぜか表情笑顔固定だけど。
『……………どうかしたの？』
「姉上は、私を信じてくれますか？」
先程の優しい表情とは一変、虚ろな目で私を見つめる。深紅に染まった瞳には、私しか映っていなかった。
『＿＿＿勿論じゃない。私は貴方のことを信じてるわ』
別に鬼舞辻無惨は嫌いではないんだよね。さっきはテンパりしすぎて頭が働かなかっただけで。
弟が鬼舞辻だと判明しても私の可愛い弟には変わりないし………。鬼滅の刃の無惨様は推しだったし………。
私の発言に何故か目を見開いた弟に、頭の中でクエスチョンマークを浮かべながら続ける。ていうか死にたくないから良い感じの事を言っていく。
『貴方に何があったか私は知らない。そんなに動けるようになった理由も、返り血も。
私は弱いけど、貴方の全てを受け止める位の強さは持ってるつもりよ。
それに、貴方は何よりも大切で、愛しい弟だもの』
最後に優しく微笑んで鬼舞辻を見つめる。
彼は一瞬だけ泣きそうな顔になった後、私を抱き締めた。否、正しくは腕の中の私を締め上げた。
思わず蛙を絞めたような声を出してしまった。
『…ぐえっ』
「嗚呼、嗚呼！やはり姉上は私のことを信じてくださる！一生、一生貴女は、貴女はっ、私のっ＿＿＿＿」
やばい。そろそろやばい。死ぬ。死ぬる。そして鬼舞辻様がやばい考えになって来てる。
……………ヤンデレ？ヤンデレなのか？待って、耐えきれる自信全然無いよ。助けて。誰か。アッ、そろそろ死ぬ！！
「愛してます、姉上！愛してるッ！」
『わ、わたしも、だっ、大好きよ』
私が絶え絶えで言い終わるか否かの間に、またもや腕の中の私を締め上げた。
彼は感極まった声で「愛してる、愛してます」と機械のように呟いている。
絶対キミ私が病弱なこと忘れてるよね。病人にする行為じゃないもん。ニアデスです。
身体は限界だったようで、徐々に力が抜けていき、目の前が真っ黒になった。
遠くなる意識の中、彼の私にすがるかのような「愛してる」が耳の中に哀しく響いていた。
＿＿＿＿＿＿＿暗転。
え？まだ危機は消えてない？私死亡フラグたちすぎな。→←良かった助かった本当に助かった…と思ったけど全然助かってない
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (4月19日 22時) (
レス) id: 388da595fc (このIDを非表示/違反報告)
竜 - これからも頑張ってください。作者様の回復を願っています。 (2022年6月24日 17時) (レス) @page14 id: ab9e0869a5 (このIDを非表示/違反報告)
sayuri - 1 (2021年10月28日 17時) (レス) @page6 id: 08ede09a98 (このIDを非表示/違反報告)
43 - いきなり申し訳ありません…始めまして。主様の小説とっても素敵で、いつも楽しく読ませて頂いています！小説を執筆する中で苦しい事や大変な事もあると思いますが、貴方様の幸せを願っています。回復の方向に向かわれる事を祈り申し上げます。応援してます！ (2021年5月29日 22時) (レス) id: 1d67640196 (このIDを非表示/違反報告)
草薙@sadist_nagi - いつも楽しく作品を読ませて頂いています。リハビリは大変で、辛いですよね。作者様が一日でも早く、元気に、不自由なく過ごせることを心から願っています。何時までも作者様の復帰をお待ちしております。 (2020年12月25日 14時) (レス) id: b78cc7195a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：一定水準以上一定水準以下のもの | 作者ホームページ：http
作成日時：2019年7月13日 21時
