学校の気ままな王子達と王様ゲーム。

仔犬先輩とはつ対面。 ページ6

ｷﾞｷﾞｷﾞｷﾞｷﾞｯｰ

扉を開けた。けどすぐ閉めた。なんか嫌な予感がしたから。



なんでかって？あの時とは少し違うけどキツイ香水の匂い。




変な笑い声。


絶対あいつらだ。


そのまま階段を降りようとしたけど後ろから声がした。


？？｢ちょっ･･･待って･･･｣


『待て』と言われて待つ奴など居ない。そのまま歩いた。


けど男の人に勝てるわけがなくあたしは呆気なく捕まった。


？？｢どうして待ってくれないの？待ってって言ったのに｣


A｢離してください。｣


？？｢え、無視？先輩なのに凄い度胸だね(笑)1-7の西園寺Aチャン？西園寺って名家だよねー


それも世界で5本の指に入るくらいの。日本じゃダントツ。そんな名家のお嬢様は教育もなってない

のかなー？｣


なんでこいつがあたしの個人情報知ってんの。気持ち悪っ。



A｢無視無視いう前に自分の名前、名乗ったらどうですか？｣



？？｢え、俺の名前知らないの？(笑)｣


初対面なのに知ってる訳ないでしょーが。


それに知ってたなわざわざ名前なんて聞かないし。ナルシなのか？


A｢知らないです。｣


あたしが真顔でそう答えると仔犬先輩は真顔になった。


なんだこいつ。ニコニコしてたり、急に真顔になったり、感情豊かだな。それ分けて頂きたい。



そーしたら、仔犬先輩はあたしの腕を引っ張られて屋上の扉に向かってった。



A｢すいません。離して貰えます？｣



え、なに。やめてよー。確実に面倒なことになるじゃん。



そんなあたしの声は聞こえないかのように仔犬先輩はグイグイ引っ張る。




ｷﾞｷﾞｷﾞｷﾞｷﾞｯｰ




あー、入っちゃうじゃんよ。

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