学園生活~気づいた想い~

気づきたくない想い ページ11

凪『え、梅原先生の大切な子って絶対…』
「ストーップ！！だめ、なんか聞きたくない！！」

優斗からことのいきさつを聞いた私たちは梅原先生の大切な子の話で盛り上ろうとしていた

凪『え、なんで』
「なんかダメ！」

こわいじゃん！予想される答えはいくつかあるけど、私にとってはそのどれかでも、全部心臓に悪い

凪『いや、絶対Aの事じゃん』
「ギャァーーーー！凪沙ちゃーーーん！」
凪『イヤなの？』
「そうじゃないけど…。なんていうか、梅原先生の事をそうやって見たことないし…」

イヤじゃない、本当に
むしろちょっとうれ…ダメダメダメ
違ったらそれもそれであれだからなにも言いたくない

凪『確定事項でしょー、これは。そういう目で見たことないって言うならさ、そういう目で見てみたら？担任としてじゃなくて、一人の男性として』

一人の男性として…？

日『第一、あんなカッコいい先生をよく恋愛感情なしでみれるよな』
凪『まぁAが梅原先生の事意識しはじめたらいろいろ大変だけどね』
「え、なにいろいろって」

またいじめられるのかな？
それはやだな…

凪『てかさ、うちの学年の先生はいい男ばっかじゃん。みんなだいたい恋愛感情もってるよ？』
「でもさ、こわいじゃん…」
日『なにが？』

なにが、と聞かれてもうまく説明出来ない

凪『あんたさ、心にストッパーがかかってんじゃない？もしその恋に気づいて、それでそれを失った時がこわいんだよ。だから気づきたくない、そしたら傷つかないってストッパーかけてるんだよ』

失うのがこわいのか、私は
失う事なんてなれていたつもりだったけど、それって私にとってすごく大切ってほどではない事だったのかな

「私は今まで、気づきたくなかったのかな…」
凪『さぁね、すぐにわかるでしょ』

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