青春 坂本ver. ページ9
ガラッ
｢すいませんっ、遅れてっ！｣
勢いよくドアを開けて図書室に入る
それに反応して振り向くのは
私の好きな人。坂本先生
留年がかかっている私は
補習と称して先生との時間を確保している笑
｢遅れてごめんなさい！笑｣
ガガっと椅子を引き席に着く
準備をしようと筆箱を開ける
あれ？消しゴムが無い…
どこやったんだろう。。
一気に顔の血の気が引くのがわかる
だってあの消しゴムには…
コロン
まるでそんな効果音が付いたかの様に
消しゴムが机の上を転がってきた
｢あ！わたしの！｣
｢それ嵯峨野の？｣
｢そうです！｣
先生が持ってたんだ
よかった……ん？よくないよくない！
全然良くないよ！むしろダメ！
だって消しゴムに書いてあるんだもん…
先生の名前が…
｢なんで俺の名前書いてあるの？笑｣
｢えっ、や、それはですね…｣
あれ、もしかして先生おまじない知らない？
それなら誤魔化してしまおうと
デタラメをつらつらと並べる
｢そこに自分より頭いい人の名前書くと
テストでいい点数取れるんですよ｣
｢なんだそれ笑
お前は小学生か笑｣
よかった、なんとか切り抜けた
言えるわけないでしょ
好きな人の名前だ、なんて
先生は納得したのか
私の向かいの椅子を引き席に着く
誤魔化せたのはよかった…けど
もう少し深く聞いて欲しかったり…
パッと顔を上げると
テキストを広げてこっちを見ている先生と目が合う
……っ！びっくりした…
だめだ、集中しよう
じゃないと心臓が持たない
私もノートを広げシャーペンを握る
｢ちょっと待って｣
！？ちょ、ちょっと！
私の腕をつかむ坂本先生
｢先生？｣
ドキドキとうるさい心臓をこらえ
なんとか必死で声を絞り出す
｢ちゃんと見て？笑｣
｢な、なにをっ？｣
｢それ｣
と私の手の中の消しゴムを指さす
大人しく消しゴムを見る
そこに書かれてるのは
もちろん私が書いた先生の名前
？
何気なく裏を見る
………っ！
そこに書かれていたのは私の名前
これっ…
あれちょっと待って？
先生、意味知ってるの？
｢先生、これ、｣
｢好きな人の名前、だろ？｣
｢…知ってたんですか！？｣
｢お前驚くのはそこじゃないだろ笑｣
｢そうですけどでも…
知ってたなんてずるい｣
｢ごめんな笑
かわいくて、つい笑｣
クシャっと私の頭をなでる先生
｢好きだよ｣
本当にずるい
腕を広げる先生の胸の中に飛び込んだ
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ﾏｰﾒｲﾄﾞ - 苗字を入力しているんだけど、夏休み(リクエスト)で主人公ちゃんの苗字が『人1』になっているよ!! (2017年5月6日 22時) (携帯から) (
レス) id: fa8cf9b19a (このIDを非表示/違反報告)
Vクラ - 昌の手ブラ思い出したｗ (2016年10月9日 23時) (レス) id: 8fe709c197 (このIDを非表示/違反報告)
りんごちゃん(プロフ) - こんばんは！今回もとても面白かったです！リクエストに応えていただきありがとうございました！また、ぜひリクエストしますね！これからも頑張ってください！ (2016年10月4日 20時) (レス) id: 3cbae6ac0c (このIDを非表示/違反報告)
まさよ(プロフ) - 書いていただきありがとうございました！とても素敵でした！！いつかまたリクエストできる機会があったらさせていただきます！本当にありがとうございました！！ (2016年9月24日 12時) (レス) id: 5b7e935646 (このIDを非表示/違反報告)
真 - はじめまして!コメントするのも実ははじめてです(*^^*)リクエストなのですが、学園の生徒会ものか、コンサートのための合宿などが読んでみたいです!はじめてなのに厚かましくてすみません。とても面白くてキュンキュンしています。大好きです!! (2016年9月5日 17時) (レス) id: c885de337b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：虹村修哉 | 作成日時：2016年7月17日 10時
