V6の日常 3

夏休み(リクエスト) ページ36

まさよさんリクエスト


｢あつい…｣


ぼそっと呟いたその言葉を
隣の准くんは聞いていたのか
フッと笑って口を開く


岡｢A、日焼け止め塗った？｣

｢塗ったよ、健くんが。
後で准くんも塗ってもらったら？｣

岡｢え？笑｣


言ってることがおかしいのも
この炎天下に放置させられてるせいだ



ついさっきロケバスでこの場所にやってきた私たちは、何の支持があるわけでもなくただ座らされている


｢ねえ、准く…｣

岡｢あっ。｣


堪らず口を開こうとすると、准くんが
まっすぐ前を見つめたまま小さく声を上げた


『起立！！』


私たちの目の前に現れたおじさんが
いきなり私たちに向かってそう叫ぶ

隣をちらっと見ると
ほら、Aも立って。と促される


『坂本！長野！……』


私が立ったのを見届けた瞬間
点呼を始めるおじさん

みんなも戸惑いながらも返事をする


剛くん、健くんとどんどん順番は迫ってくる


『山田！』

岡｢はい、…俺、岡田｣

｢ふっ、あははっ笑｣


冷静に訂正する准くんがおかしくて
耐えきれず笑ってしまう


『人1！』

｢はいっ、ふふ笑｣

『ちゃんと返事をしなさい！』

｢…っ、はい｣


ちょっと、聞こえてるからね

ーあ、怒られたっ笑
ー怒られてびっくりしてるよ、あいつ笑

剛くんと嬉しそうにこっちを見て
ニヤニヤしてるもの分かってるんだから


｢あのっ、その2人もふざけてます！｣


指を指しながらおじさんに訴えるけど


『いよいよ今日から…』


私の話は丸無視で話は進んでいく

その様子を見て更に楽しそうな剛くん達

准くんまで片眉を上げながら
こっちを見て楽しんでる


いつやり返そうかと
今か今かとタイミングを図っていると


『それではあの車に乗って…』


と合図がかかる


しょうがない、
仕返しはお預けだね


みんなで車に乗りこみ
いよいよ1泊2日の７人旅がスタートした

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