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魔法 ページ33

ー西島side



二人で買い物をしたり、カフェに入ったり。

用意されているのは衣装と場所だけ

会話の内容も二人の行動も全てアドリブ

それでもモニターで確認する
俺らはすごく楽しそうに笑いあっていて。

我ながらいいのができそうな予感がする



『じゃあ最後のシーンいきます』



最後は、ビーチに花火が打ち上がる
朝二人で走ったあのビーチだ。

一日中色んな場所を回り
撮影をしてきたせいでビーチはすっかり闇に包まれている


もちろんAに花火のことは知らせてない
いったいどんな反応してくれるんだろうなぁ

自分でも口角が上がるのがわかる

…本当に今日はよく笑ってんなぁ俺。笑



カメラが回るとAの手を引き
ビーチの中央へ二人で肩を並べ座る



「なにするの?」

西「ないしょ」

「えー?」

西「ほら、前向いて笑」



俺の顔を覗き込んでくるAの顔を
両手で包み前を向かせれば
その瞬間花火が上がる


同時に隣からは「わぁ!」と楽しそうな声が上がり、
そっちを見れば花火に照らされたAの笑顔が映る



「きれい!」

西「今日は楽しんでくれた?」

「もちろん!すっごい楽しかったよ!」

西「よかった
今日一日俺の彼女になった感想は?」

「恥ずかしかった、笑」

西「ふーん?」




どうせ、会話は使われないからと
相変わらず好き勝手話している俺ら

でも映像はバッチリつかうからね?笑



少し照れて俺から視線をそらし花火を見上げるA

「A?こっち向いて?」といえば
おとなしくこっちを向く


その頭の後ろにそっと手をまわすと顔を引き寄せる

驚いたAは顔を離そうとするけど
俺の手に阻まれ更に距離は近付く



もう、ぶつかる。

その瞬間カットがかかる



「にっしー、!」

西「なぁにしてないでしょ〜笑」

「そうだけど!」

西「大丈夫。角度的にはした様に見えてるから」

「ちょ、!」

西「いーの
だって今日は俺の彼女でしょ?」



そう言うと、言葉を詰まらせるA



西「どうかした?」

「そうだけど…、びっくりした〜、」

西「ごめんごめん笑
大丈夫、もうしないから」



無事にうまく撮れたみたいで
『終了です!』と声が上がる



西「終わった〜〜」

「ほんと?やったね〜!」



嬉しそうに手を差し出してくるAとハイタッチ


いやぁ〜、でも本当に今日は
お世辞抜きでいいものができたんじゃない?


最後のシーンもバッチリだったしね笑




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Maria(プロフ) - おもしろいお話をありがとうございます!更新楽しみに待ってます! (2020年1月13日 19時) (レス) id: b602b67782 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - AAAみさちぁと秀太くん寄りのオールです最高です気温の変化が激しいので気を付けて更新大変だと思いますが頑張ってくださいね応援してます (2019年12月31日 11時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます! (2019年12月18日 23時) (レス) id: 5ee54fe553 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 面白かったです! こらからも頑張ってください! (2019年12月18日 8時) (レス) id: 3d09ff0bd0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にこ | 作成日時:2019年12月12日 9時

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