AAAの末っ子

バースデートークショー ページ4

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司会｢苗字Aさんの登場です！
皆様、拍手でお迎えください｣



その声と同時に
スタッフさんの合図で舞台に上がれば

わっ、とたくさんの歓声が上がる



｢みなさんこんにちは〜！
AAAの苗字Aです！
えー、今日はありがとうございます！｣




と、まずは一言。

すると｢おめでとー！｣や｢かわいいー！｣などの声が客席から聞こえてくる


今日は私の誕生日

数年前からやり始めて
恒例行事になりつつある。


毎年、この日のために
頑張っていると言っても過言ではない


今この瞬間は
この会場にいる全員が私だけのファンなのだ

こんなに嬉しいことは無い


客席を見渡せば
感動して泣いている子、
満面の笑みで拍手している子、
みんな私にキラキラした目を向けてくれている



思わず、口角が上がる




｢みんな本当にありがとう！
毎年この日が近づいてくると
ソワソワして待ち遠しくて、
メンバーにもニヤニヤし過ぎって昨日言われちゃって笑｣



そう言うと、｢誰ーーー？｣という声がたくさん上がる



｢知りたい？笑｣

『知りたーい！』

｢秀ちゃんです笑｣

『キャーーーー！！！』




司会｢すごい大人気ですね笑｣

｢ほんとですね笑｣

司会｢こちらの資料によりますと、
苗字さんと末吉さんのペア
通称『しゅう名前の頭文字2文字』が何をやってもカップル感があってキュンキュンする！、とありますね！｣

｢え、そうなんですか！？｣

『そうーーー！！』




そんなの初めて聞いた、笑



｢へぇ〜、今度秀ちゃんに言ってみます笑｣

『キャーーーー！！！』



どうやら本当に人気みたい。

名前を出しただけでこの歓声、笑



司会｢えー、ではまずこちらのコーナーに行きましょうかね｣




そう声がかかると
後ろのモニターに
『メンバーからのお祝い動画』
とでかでかと表示される


同時にまたもや、悲鳴に近い歓声が。笑




司会｢こちらもはや毎年恒例となっていますが、今年はどんな感じになっているんでしょうか？では、どうぞ！｣




その合図で会場のあかりが消え
音楽が流れ始め動画がスタートする


くるり、と椅子の向きを変え
私も画面に集中。


毎年好き勝手言ってくれるメンバーだけど
私も実はこの企画楽しみなんだよね。笑



今年はなんだろうな〜


画面が一瞬暗くなり
人影が現れる

んー、このシルエットは…、




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