AAAの末っ子

悪ノリ ページ26

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『きゃあ〜〜〜！！』



相変わらず凄い歓声。笑

ライブのMCに入り、他のみんなは着替えに行って
残ったのは私と秀ちゃんの二人

疲れたね、と二人で並んで腰を下ろしただけでこの歓声が上がった




末「なんかみんな元気だね」

「ね〜！」

末「いいことあった？」

「ふふっ、」



私と秀ちゃんのペアが人気ってことを
知らない秀ちゃんは不思議そうに客席を見ている



「あのね、私知ってるんだ笑」

末「なにが？」

「私と秀ちゃんのペア、一番人気なんだって」

末「なにそれ笑」

「なんだっけ、何コンビっていうんだっけ、」



そう言うと、ファンの子達が
『しゅう名前の頭文字2文字〜！』と叫ぶ



末「しゅう名前の頭文字2文字？って言うの？」

「らしいよ。」

末「なんで俺らなん？
Aのいるペアだったら
西島とか真司郎の方がすごそうだけどね」

「そうかな？」

末「西島はもうやばいやん
A大好き人間だし。」

「あはは笑」



会話を進めながら
おでこから垂れてくる汗を
手のひらで拭おうとすると

「はい」と秀ちゃんがタオルを差し出してくれる


その瞬間、会場に歓声が湧く




「ん？」

末「ん！？何！？笑
タオルあげただけよ？」

「なんでオネエみたいになってるの笑」

末「なんかびっくりして出ちゃった」

「出ちゃったのか〜」

末「出ちゃった〜」

日「お前らなんだその緩い会話！w」




相変わらず二人肩を並べ座ったまま
のんびりしゃべっていると

着替えを終えただっちゃんが戻ってくる




「だっちゃんおかえり〜」

日「ただいま〜」

末「なぁ、俺とAのペアが人気なんだって」

日「え？俺とAじゃないの？」



私の隣に座り肩を組んでくるだっちゃん
客席がわっと湧く



末「ここにもいた、A大好き人間」

「あはは笑」

日「秀太にはあげないよ！」

末「なんだと！俺だってあげないぞ！」



うわ、なんかスイッチ入ったね今。笑

楽しそうに笑いながら
私の右腕を掴んでくる

それを見ただっちゃんは左腕を。



日「おい！やめろよ！Aがちぎれちゃうだろ！」

末「お前こそ離せ！Aの腕がプランプランするぞ！」

「やめてよこわいよ笑」

『きゃあ〜〜〜！』



こんな寸劇にも喜んでくれるみんな笑


でもそんな反応するとさ…、



二人がニヤリと笑った気がした。

この二人のスイッチ入れちゃダメだよ…



結局三人が帰ってくるまで私の腕が解放されることはなかった。


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