お化け屋敷 ページ23
ー西島side
ペアを決めてください、という
スタッフの指示が飛ぶ
別に誰でもいい俺は
その場に立ちつくし周りを見ていると
日高の腕にしがみつきながら
周りをキョロキョロしているAを見つける
なにしてんのあの子は笑
近づいて、日高の後ろを覗き込む
西「A、一緒に行く?」
そう声をかければ
八の字に下がった眉毛で俺を捉えるA
その手には相当力が入っていて
日高の袖が少しシワになるほど笑
「にっしーってお化け屋敷大丈夫だっけ、?」
不安げな顔で俺を見る
西「うん、だから俺が守ってあげるよ笑」
そう言えば、ハッとした顔をして
「にっしーと行く!」と一言いうと
日高の腕から俺の腕へ渡ってくる
おっと、やっぱりすごい力。笑
腕にしがみついてくるその力は
いつものAからは想像も出来ないほど。
西「大丈夫だよ、そんな怖がんなくて笑」
「…むり、だって絶対怖いもん、」
西「俺がいるから大丈夫。」
スタッフ「じゃあ宇野さん、末吉さんペアから行きまーす!」
そんなやりとりをしていると
最初のペアが出発するみたいだ
目を向けると、宇野も秀太にがっちり掴まってる
やれやれ、うちのグループの
女の子はホラーが苦手だねぇ。笑
「にっしー、」
西「ん?」
「私進めないかも…」
西「大丈夫、先行ってあげるから」
「でも」
西「じゃあこれでどう?」
Aを抱きしめるような形になって
そのまま二、三歩歩いてみる
「まだ大丈夫、だと思う…」
西「よし、じゃあこれでいこ!」
「うん、」
西「ん、いい子笑」
そしてそのタイミングを
見計らったかのように呼ばれる
俺たちはくっついたまま
スタート地点へ向かう
入口でカメラを渡され、
軽く説明を受ける
隣のAはもう何も聞ける状態じゃなさそう笑
代わりに全部俺が聞いておこう
真「A〜頑張って」
日「西島にくっついとけよ〜A」
いよいよ入ろうとすると
後ろからAを応援する二人の声が。
俺の腕から少し離れて
振り返ったAは、
ギギギ、と音が出てそうな動きで
ぎこちなく手を振っている
いつもはあんなに可愛く振れるのに笑
西「A、行くよ?」
「……」
すっかりこわばった表情で
俺の方を見上げる
西「だぁいじょうぶ笑」
俺がいるから、と
Aを抱え直すと
いよいよ足を踏み入れた
.
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Maria(プロフ) - おもしろいお話をありがとうございます!更新楽しみに待ってます! (2020年1月13日 19時) (レス) id: b602b67782 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - AAAみさちぁと秀太くん寄りのオールです最高です気温の変化が激しいので気を付けて更新大変だと思いますが頑張ってくださいね応援してます (2019年12月31日 11時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます! (2019年12月18日 23時) (レス) id: 5ee54fe553 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 面白かったです! こらからも頑張ってください! (2019年12月18日 8時) (レス) id: 3d09ff0bd0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にこ | 作成日時:2019年12月12日 9時