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横顔 ページ3

ー日高side



日「さっみ、」



もうすっかり日が短くなり
まだ17時だと言うのに外は暗い



「寒い………」



隣のAはベンチコートに
顔をうめて小さく呟いている

有難いことに今度出る雑誌の
表紙をやらせてもらうことになった俺らは
ビルの屋上に集められていた


高いヒールを履いているため
いつもよりAの顔の距離が近い



「ん?」



どうかした?とこっちを見る



日「いや、顔がよく見えるなって」

「ええ?」



なにそれ、と笑いながらAはまた視線を戻す


自然と横顔を見つめる形になる

綺麗にカールされた長いまつ毛、
先がツンととんがった整った鼻、

もう何年も見てるけど
何度見ても綺麗な顔だと思う



「ちょっと、」

日「ん?」

「見過ぎ…笑」

日「チャンスだからいいじゃん」

「なんのチャンス?笑
もうー、いいよ〜…」



恥ずかしそうに俺の顔に手を伸ばし
視界を遮ってくる

その手を掴み、引き剥がせば



少し赤くなった顔で
こっちを睨んでいる




「だっちゃんの綺麗な顔に見られると緊張するよー」

日「じゃあ俺の顔見る?」

「ふふっ、なんでよ笑」

日「ははっ笑」

「でも見とこうかな、チャンスだし」



ノリのいいAは
いつも俺や秀太に付き合ってくれる


どうぞ?と顔を少し近づければ
体ごとこちらに向きなおりじっと見つめられる




日「お前も綺麗な顔してるけどな」

「……やっぱりダメだ、」



恥ずかしい、と
逃げるように近くのベンチに移動するA

俺らが今立っていた場所は
ヒーターがあったがベンチにはない

近くのスタッフに声をかけ
ブランケットを貰う



日「はい」

「え、ありがとう!」

日「いーえ?
しかし寒いよなぁその格好」



衣装だから仕方ねえけど。



「だっちゃんもこれくらいの履いたら?」



そう言って太ももに手を置くA




日「あほか笑」

「でもかわいいんだ〜この衣装。見る?」



ピラッ、とコートの裾をめくる



日「こら。やめなさい笑」

「あはは笑」

『苗字さん、日高さんお願いしまーす』

「あ、はーい」



行こ、だっちゃん。

とコートを脱ぐAから
コートとブランケットを半ば強引に奪うと

自分のとまとめてスタッフへ。



「だっちゃんってなんでそんな優しいの?」

日「ん?Aだけだよ」

「またそうやってすぐふざける〜」



本気で言ってるのにー、
と頬を膨らませるAの手を引っ張り撮影へ向かった



.

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Maria(プロフ) - おもしろいお話をありがとうございます!更新楽しみに待ってます! (2020年1月13日 19時) (レス) id: b602b67782 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - AAAみさちぁと秀太くん寄りのオールです最高です気温の変化が激しいので気を付けて更新大変だと思いますが頑張ってくださいね応援してます (2019年12月31日 11時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます! (2019年12月18日 23時) (レス) id: 5ee54fe553 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 面白かったです! こらからも頑張ってください! (2019年12月18日 8時) (レス) id: 3d09ff0bd0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にこ | 作成日時:2019年12月12日 9時

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