3話 ページ4
俺は少年の出ていったドアを呆然と見つめていた
(ここがハリーポッターの世界？)
ここがハリーポッターの世界ならば本当になぜ俺がこの世界にトリップしてきたのだろうか
しかもトム・リドルの時代に
『...色々考えても仕方ないか』
もう思考を放棄するしかなかった
俺の足りないおつむでは分からない
俺が今すべきなのは俺が元の世界に戻る時までここで過ごすことだ
俺は食堂に向かった
これはあの人たちの気遣いなのかは分からないが、俺の席はトム・リドルの隣だった
『...あー、よろしくな？』
「......」
俺の挨拶は無視に終わった
中身はDKでも無視されたら傷つくんだぞ
食事が終わり、自由時間になった
食事の時に子供たちにめっちゃ自己紹介をされた
それこそ聖徳太子かよってレベルでされた
なので大体は聞き取れていなかったが、まあどうにかなるだろう
トムには相変わらず無視されている
廊下からはまだ子供たちの笑い声や話し声が聞こえる
俺はベッドに横たわりながらトム・リドルの事を考えていた
(トムは愛情を知らなかったからヴォルデモートになった)
俺は別にトムが闇の帝王になることはどうでもいいが、愛を知らないというのは寂しすぎる
『俺が、兄貴になれば愛情を教えてあげられるか？』
その考えにはっとして勢いよく起き上がる
『そうだ...！俺が...！』
俺がそういい事を思いついたと喜んでいたら、部屋の机がふわっと浮き上がった
もう一度言おう
机 が 浮 き 上 が っ た
『ホアアアア！？？』
俺がそう叫ぶと机は静かに元あった場所に戻った
「ねぇ、うるさいんだけど」
ドアがいきなり開けられたかと思えばそこには不機嫌な顔をしたトム・リドルがいた
(こいつ俺と話す時いっつも不機嫌そうだな)
まぁ俺だけでもないのかもしれんが
『い、いやぁ虫が部屋にいきなり出たからさぁ』
「ふぅん...？」
トムはそう俺に疑わしそうな目を向ける
(いやぁ、イケメンってホントどんな表情しても絵になるよな！！世界って理不尽！！)
「...どうでもいいけど僕の部屋隣なんだからあんまりうるさくしないでよね」
『お、おおけーい！』
トムは最後にもう1度こっちを睨んだら部屋から出ていった
俺はまだ止まらない冷や汗を拭いながらこれからやっていくことを頭で整理した
続く (更新停止中)
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紙様 - めちゃくちゃ面白いです！！！！更新頑張ってください( ´ ▽ ` )ﾉ (2019年10月27日 23時) (
レス) id: 8c73967388 (このIDを非表示/違反報告)
紅月(プロフ) - とても面白いです！続きまってま！ (2018年2月7日 4時) (レス) id: 6fbc23742a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華丸 | 作成日時：2017年10月4日 17時
