2話 ページ3
施設の教員室(？)みたいな所に案内され、出された飲み物に手をつけずにただながめて、院長さんが来るのを待った
「遅くなってしまってごめんなさい」
声のした方に向き、反射的に頭をぺこりと下げる
この人も女性のようだった
「あなたの親は？」
いきなり質問をされ驚いたが、俺は『いません』と答えた
俺がここで待っている間、ずっと考えていた。
もしかしたらここは俺の住んでいた世界とは違うのではないかということだ
何をいっているのかは自分でも分からない
でもこうだったら色々と納得できるのだ
なぜ俺がトリップしたのかは分からないが、俺の家に帰ることができるまでここで暮らすしかない
でも子供が働くことは無理がある
ならここで預かってもらった方がいいと思ったのだ
俺のその言葉を聞いた院長は手を顎におき、言った
「じゃああなたはこの施設で保護するわ」
「あなた、歳は？」
『8です』
見た目的にこのぐらいだろうと思い、言った
その後俺はまた違う女性に連れていかれ、子供みんなの前で自己紹介をして自室に案内された
自己紹介をしている時になんか知っているような少年がいたが自室でベッドに寝転んでいるうちに忘れてしまった
シャワーをあびさせてもらい、靴も服も(古着だが)貰った
俺はその日の疲れが溜まりいつの間にか眠りについた
「....ね...おき...」
「ねぇ！」
『うわっ！？』
大きな声がして寝ぼけていた目がぱっちりと覚めた
声の主を見てみると眉を寄せ、不機嫌そうな顔をした少年がいた
黒髪で紅茶色の瞳をしたハンサムな顔をしていた
「そろそろ夕飯なんだけど」
『えっああごめん』
夕ご飯の時間まで寝ていたのかと思いすぐに起き上がる
『何で君が起こしてくれたんだ？』
そう聞くと少年はますます不機嫌な顔をして答えた
「君と僕の歳が近そうだからだってさ」
『へぇー』
「君と仲良くするつもりはないから」
トゲのある声色と目に少し押されながら返事を返す
『お、おぉう』
少年はフンと鼻をならすと部屋から出ようとする
『あっ』
今度はなんだと俺の方を振り向いた少年に俺は『えーと、君の名前は？あっ、俺はA・エレシナだ』
「...トム・リドル」
そう言った少年は混乱した俺をよそにスタスタと部屋から出てしまう
『トム・リドル？』
俺はまたもや現実逃避したくなった
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紙様 - めちゃくちゃ面白いです！！！！更新頑張ってください( ´ ▽ ` )ﾉ (2019年10月27日 23時) (
レス) id: 8c73967388 (このIDを非表示/違反報告)
紅月(プロフ) - とても面白いです！続きまってま！ (2018年2月7日 4時) (レス) id: 6fbc23742a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華丸 | 作成日時：2017年10月4日 17時
