六話 ページ8
学校が終わり、帰宅しようとバスの方へ行く。
「結局、三日月さんの嫌な予感は当たらなかったね」
今日もいつもと同じように学校で過ごした。
三日月さんの勘はよく当たるから、珍しいと思いながら隣にいる薬研に話しかける。
「そうだな、変わったことといえば奴良が変に落ち込んでいた事か」
「え、落ち込んでた？いつもと同じように見えたけど」
「ああ、ん...？おい大将」
そう言いながらバスの方を指さす。
そこには奴良君が清継くん達に「どうしたー！妖怪くん乗らないのかーいー！？」「やめときましょ！一緒に乗られたら妖怪におそわれるかもぉ！？」などとからかわれている。
それに対し奴良君は黙っている。
私達は静かに奴良君の近くに来た
「くだらないこと言ってるねぇ」
後から声をかけたので奴良君はビクッとして後ろを振り向いた。
「あ...Aちゃんと薬研君...」
「よお、今日はいつもの元気が無かったようだがどうした？話しくらいなら聞いてやれるぜ」
「そうそう！話したら割とすっきりするかもよ？まあ、バスが行っちゃうから中で聞きたいけど」
私達がそう言った後、奴良君の幼馴染のカナちゃんが「もう！！なにめそめそしてんの！」と隣から奴良君の肩をドンッと、おした。
その勢いで奴良君が横に転んだ。
「いてて...」
「あれ逃すと30分後だよ！あんな奴らほっときなって！乗ろ！」
薬研が小声で「女性が強い時代になったもんだ」と言ってきたので「カナちゃんが強気なだけかも？」と返した。
その会話の間に話が進んでいたらしく、奴良君が「違う！！情けないんだ！！」と大きな声を出したのでそちらを見る。
「妖怪ってもっとカッコイイと思ってたんだ...。けど、あんな悪いことばっかたくらんでさ、ヒーローなんかじゃなくて...ドジばっかで...そんでボクもそんなじーちゃんのマネばっかして...」
「なるほど？」
「あんたよく分かってないだろ」
うるさいよ
「...よく分からないけどリクオ君が情けなくないそーいう人になればいいんじゃない？」
「...え」
「バスの中で教えてくれたじゃないっ。ドジな下僕達のせいで遅刻するって」
「うちとは違うな」
「だから余計な事いわないでって」
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ゆきな(プロフ) - 薬研安心して！大将は僕が守るから(女っす)これからも無理せずに頑張ってください！楽しみにしてます！ (2020年1月27日 18時) (
レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
毒林檎(プロフ) - 華丸さん» はい！応援してますね！ (2017年11月5日 4時) (レス) id: db7409160e (このIDを非表示/違反報告)
華丸(プロフ) - 毒林檎さん» ありがとうございます！！気まぐれ更新になってしまっているのですが、頑張ります！ (2017年10月31日 17時) (レス) id: bff22a8321 (このIDを非表示/違反報告)
毒林檎(プロフ) - うわぁぁぁ もう最高です！ 更新頑張って下さい！ (2017年10月29日 23時) (レス) id: db7409160e (このIDを非表示/違反報告)
麗美亜(プロフ) - 薬研落ちを希望します！ (2017年8月15日 7時) (レス) id: aca8734acb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華丸 x他1人 | 作成日時：2017年1月26日 23時
