十一話 ページ14
あの襲撃から数年が過ぎた。
私と薬研は中学生になり、審神者の仕事もしっかりしつつ、普通に学校生活を楽しんでいた。
あの襲撃の後は大変だった。
短刀の子達に心配したと怒られ、切国に何故俺たちを呼ばなかったと怒られ、こんのすけにもっと報・連・相をしっかりしてくださいと怒られた。
更にはこんのすけに護衛をもっと増やせとまで言われた。
(ちなみに護衛は鯰尾と骨喰になったとか)
やけに薬研が複雑そうだったけど
そんなこともありながら、私達は過ごしていた。
「主、河童がこの辺りで見つかったそうですよ」
そう雑誌を見ながら歩いていた鯰尾がいった。
そう、私はあの襲撃からもっと妖怪について調べ始めたのだ。
またあんな事があっても対処できるように。
そう思いながら私は「今度そこに行きたいな!」と返した。
教室の前につき鯰尾と骨喰は別のクラスなので別れる。
「じゃあまた昼休みにー!」
そう言いながら骨喰の手を握り、自分たちのクラスに行く鯰尾たちに手を振りながら薬研と教室に入る。
「大将、今日は宿題やってきたか」
「今日はちゃんとやった!」
「今日”は”...?」
そう圧力をかけてくる薬研をそっと無視し、教壇で目立っている清継くんの方へ向いた
薬研は呆れた顔をしていた
「だからいるんだよね、妖怪は!」
「昔と言っている事が全然違うな」と呟いたら薬研は「大将と同じだろ」と言った。
私は昔から信じてた!と言うも、はいはいと子供に言い聞かすように言った。
(私主ぞ)
ムッとした私は清継くんの話を聞くべくそっちへ寄った。
「まさか、清継くん!?」
「うわさの旧校舎も!?」
と話すクラスメイトに「うわさって?」と聞くと清継くんが「妖怪が出るとうわさの旧校舎だよ!知らないのかい!」と言った。
その妖怪という単語に興味を引かれた私は、「私も行きたい!」と言った。
「は!??」と薬研はこちらを急いで振り返り、私の腕を掴んでまわりに聞こえないように耳元で「大将?旦那たちに危ないことはするなと言われてただろ?!」と言った。
私は平気平気!と薬研を無理やり黙らせて、清継くんたちの方へ振り返った。
薬研はあーもう!と「じゃあ俺もついて行くからな!」と言った
「そう来なくっちゃ!」
清継くんがそう言った後ろで奴良君が顔を青くしていたのは私には分からなかった。
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ゆきな(プロフ) - 薬研安心して!大将は僕が守るから(女っす)これからも無理せずに頑張ってください!楽しみにしてます! (2020年1月27日 18時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
毒林檎(プロフ) - 華丸さん» はい!応援してますね! (2017年11月5日 4時) (レス) id: db7409160e (このIDを非表示/違反報告)
華丸(プロフ) - 毒林檎さん» ありがとうございます!!気まぐれ更新になってしまっているのですが、頑張ります! (2017年10月31日 17時) (レス) id: bff22a8321 (このIDを非表示/違反報告)
毒林檎(プロフ) - うわぁぁぁ もう最高です! 更新頑張って下さい! (2017年10月29日 23時) (レス) id: db7409160e (このIDを非表示/違反報告)
麗美亜(プロフ) - 薬研落ちを希望します! (2017年8月15日 7時) (レス) id: aca8734acb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華丸 x他1人 | 作成日時:2017年1月26日 23時