感情を忘れた少女は三雲の妹！？【ワールドトリガー】 (ページ5)

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３話ページ5

｢策士だと……？
ふざけるな！
ふざけるのも大概にしろ！｣

｢言ったはずだ
協力はしないと｣

｢それでもこちらの人間か？！｣

｢生まれはこっちだ
だが、育った場所が違う
仕方の無いことだ｣

仕方ない
仕方ない…

自分に言い聞かせる
私は向こうで何人もの人を殺している
今更明るい場所にいることなんて出来るわけがない

｢いいのか？
マスコミにいうぞ
言われたくなければこちらの要求の呑め
これは強制だ
わるいな、私はこういった交渉を何度もこなしているからな
経験の差だ｣

｢これ以上ボーダーのスポンサーが減っては困る！
それだけはやめろ！｣

｢ということは要求を呑む、ということだな？｣

｢その要求にもよるがな｣

｢まず一つ
私の事について調べるな
2つ
ボーダーに関わらないようにしろ
これだけだ｣

｢ボーダーに関わらないようにしろだと？
トリガーを所持している時点で関わらないようにするのは無理だ｣

｢わかった
ではこうしよう
ボーダーに入ろう
そして、向こうのトリガーの所持を認め、私に命令するな
拒否権はない」

｢くそっ！！！！
仕方ない……
その要求を呑む
そうすればマスコミに騒がれないですむんだな？
保証するんだな？｣

｢ああ｣

こんなけ妥協して拒否されたら向こうに戻ろうと想ってた
ここまでしてここにいる意味がない……いや、意味はある
恩師に報いるためだ

｢では、これで一時解散とする
Aはこれからどうするつもりだ｣

｢兄のところへ行く｣

｢わるいが、住む場所は本部か玉狛支部にしてくれ
トリガーを所持している以上野放しにはできない｣

｢わかった
了解した
その玉狛と本部……
私はどちらでも構わない
そちらで決めろ
決めたら兄に連絡しろ
いいな｣

｢ああ｣

｢では失礼する｣

｢Aっっ！！！！！！！！！！！｣

誰……
ああ、お兄ちゃんか
いや、修……か
汚れている私がお兄ちゃんなんて呼ぶ資格はない
｢修か
久しぶりだな｣

｢ああ！
ほんとだ……
生きてる……！！
ありがとう！
生きていてくれてありがとう……！！｣

修は泣きながら私を抱きしめてる

まぁ、11年ぶりだからな
11年もたってたら死んだと思うのも不思議ではない

｢そんなに泣くな
うるさい｣

｢わるい……
でも生きていてくれて良かった……！
本当に良かった……！！！｣

『ディス！
無茶をするなといっただろう！

だけど、生きていてくれて良かった……！』

ズキッ
頭が痛い
向こうでの記憶……か