10話 ページ17
「A、悪いけど今日もう一度本部に行くことになった。食べ終わったら行こう。あと、空閑お前もだ」
「おれも?りょーかい」
「もう食べ終わった。行こう」
Aが食べていた皿にはまだ少しご飯が残っていた。
「食べ終わってからでいいよ」
「もういい。腹はふくれた。」
Aが食べる量があまりにも少ないのが気がかりだった。千佳と比べても少なすぎる。
「嘘はついてないよ」
「…分かった。行こう」
「じゃあ、みなさん行ってきます。」
「行ってらっしゃい」
《本部》
「連れてきてくれて御苦労」
会議室にいたのは城戸司令、忍田本部長、根付さん、唐沢さん、鬼怒田さん、根付さん、風間先輩、太刀川さん、出水先輩、三輪先輩、菊地原先輩の計11人だった。
城戸派が集まってるのか……
それと菊地原先輩はAの心音を聞くためだろうな。あと空閑もAに嘘をつかせないために連れてこさせたんだろう
「で、何が聞きたい」
「君のいた国について話せる範囲で構わない。話してくれ」
「私がいた国はアフトクラトル。神の国と呼ばれる国だ」
「何っ!?アフトクラトルだと!?もっと情報を寄越さんか!」
「そこの人は話せる範囲でって言ったからもう話すことは無い」
そういってAは忍田本部長の方を見ていた。
「まぁいい。では君はアフトクラトルに連れ去られたのか?」
「違う。連れ去られた国は別だ。売られてアフトクラトルに行った」
「どういうことだ」
「お前、もしかして奴 隷だったのか?」
そこに空閑が口を挟んだ
「空閑、どういうことなんだ…?」
「向こうには奴 隷制度があるんだ。トリオン能力が高い奴は連れ去られた国で使われるがトリオン能力が低いやつは奴 隷として他の国に売られる。トリオン能力が低いやつを残しておいても仕方ないからな」
そしてAは服をめくり脇腹を見せた
「これが奴 隷だった証だ。」
そこには焼印が押されていた。
誰もが息を呑んだ。
「それ痛くないのか?」
「……もう痛くはない」
「そっか」
「で、他には何が聞きたい」
「そこからどうしてアフトクラトルに行った」
「いろんな国に売られて結局アフトクラトルに行ったってだけ。別にアフトクラトルに行きたかった訳じゃない」
「ではどうしてそんなにアフトクラトルに忠誠を誓う」
「黙秘する」
「ねぇ、どうしてそんなに忠誠を誓うんだ?おかしいだろ。」
空閑の言うことは最もだった
みんな不思議だったのだ
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時雨(プロフ) - NATSUMIさん» ありがとうございます。心を改め、更新頑張っていきます! (2019年2月9日 23時) (レス) id: 76d9ae327e (このIDを非表示/違反報告)
NATSUMI(プロフ) - とても面白いです。楽しみにしてます 。 (2019年2月9日 14時) (レス) id: 469cb27587 (このIDを非表示/違反報告)
☆時雨☆(プロフ) - 無気力 ルキさん» ありがとうございます!これからも更新頑張るです! (2017年3月29日 16時) (レス) id: 7ab98281cb (このIDを非表示/違反報告)
☆時雨☆(プロフ) - ヒマワリの種@テレビさん» そう言ってもらって光栄です!更新頑張ります! (2017年3月29日 16時) (レス) id: 7ab98281cb (このIDを非表示/違反報告)
無気力 ルキ(プロフ) - すげぇ面白いです!更新頑張れです( -`ω-)b (2017年3月29日 15時) (レス) id: f015b8acae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:☆時雨☆ | 作成日時:2016年8月29日 13時