【HQ】突然ですが、青春撮ってこい。 (ページ7)

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その後、主将さんが監督とコーチにも許可をとってくれた。
　
　
　
そして今私は監督とコーチの元にいる。
　
　
部員の方々は練習中。
　
　
　
　
　
　
武田「一ノ瀬さん、よろしくお願いします。
　
　
　
確か写真部は8月にコンクールを控えていると聞きましたが…？」
　
　
　
　
『そうなんです。そのコンクールに出展する写真を撮らないといけなくて…。
　
テーマが青春なんて漠然としてて何撮ろうか迷ってたんですよ』
　
　
　
　
武田「それは、難しいテーマですね…！青春かぁ」
　
　
　
　
　
しみじみと思い出に浸っているだろう武ちゃん先生。
　
　
その隣ではコーチの烏養さんが青春…と苦々しい表情で呟いている。
　
　
　
　
『烏養さんは青春ってなんだと思いますか？』
　
　
　
　
烏養「バレーだな。」
　
　
　
　
『おぉ…！！流石ですね』
　
　
　
　
　
烏養「流石？」
　
　
　
　
『いや、今でもバレーのコーチやってるくらいだからきっと学生時代もバレー一筋だったんだろうなぁと。』
　
　
　
　
烏養「ガハハ！！確かにな！」
　
　
　
　
そう言って豪快に笑う烏養さん。
不良のような見た目に反して、人当たりのいい人だと思った。
　
　
　
　
　
武田「あ、そういえば！
　
　
一ノ瀬さん。写真はいつ出展するんですか？」
　
　
　
　
『夏休み明けです。』
　
　
　
　
武田「そうですか…！
　
　
　
それじゃあ丁度、今週末東京遠征があるので来ませんか？そこでなら、いい写真撮れるのでは…？」
　
　
　
　
　
『え！行ってもいいんですか？』
　
　
　
　
武田「はい、もちろん。
　
　
何かに一生懸命になるのはいいことです。
　
　
　
バレー部の皆もそうであるように一ノ瀬さんだって。…どうですか？」
　
　
　
　
　

『ぜひ！マネの仕事もお手伝いします！！』
　

　
　
　
武田「それは良かったです」
　
　
　
　
烏養「これから少しの間世話になるな、一ノ瀬！」
　
　
　
　
　
『よろしくお願いしますっ！！』

　
　
遠征…！！写真取り放題だ！
　
　
　
気持ちが高揚して、ついつい大きな声が出た。
　
そのままぺこり、お辞儀をすると首にぶら下げていたカメラがカチャリとなった。
　

まずは、部員の方々に自己紹介だ。
　
　