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4限目の数学の授業中、
 
 
 
腹の虫が鳴るのを耐えながら、なんとなく窓の外へと視線を移した。

 
 
 
 
 
 
 
 
 


丁度、校庭では体育をやっていて、そこには見覚えのある人物がいた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 




太陽に反射して髪の艶がいっそう増しているのは、影山くんだ。あれは女の子でも羨ましがるレベル。
 
 
 
 
 
 
 
そっか、陸上やってるんだ。
 
 
 
 
 
 
白線に並んでいるところを見るとそういう事なんだろう。

 
 
 
 
 
 
 
影山くん、速そうだなぁ。
 
 
 
 
 
 
 
 
なんて思っていたら、不意に目が合った。
 
 
 
 
 
私も影山くんも逸らすことなく見つめているため、いつ視線を外せばいいのか分からない。
 
 


こういうのってタイミング大切だよね。
 
 
 
 
 
 
 



うーん。どうしようか…
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
考え抜いた末(この間、1,5秒)
 
 
 

 
手を振ることにした。
 
 
 
 
もちろん、ここは教室だから大っぴらに手は振れないけど、小さく尚且つ影山くんに見えるように手を振った。
 
 
 
 
 
 
 
すると、影山くんは顔を赤くして口を尖らせた。
 
 
 
 
 
 
 
っス、って言ってるのかな、あれ。可愛いすぎか。

 
 
 
 
 
 
流石に手を振り返すのは恥ずかしかったんだね。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


クスリと1つ笑ってから授業へと意識を戻した。


 
 
 

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作者名:人畜無害。 | 作成日時:2017年10月20日 20時

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