【HQ】黒が白を汚すんだ。【青葉城西】

BLACK ページ27

　


　
「はぁい、皆集合〜」
　
　
　
　
　
部活の終わりがけ、及川さんから収集の声がかかる。

バインダーをベンチに置いて及川さんの元へと向かった。
　
　
　
　
　
「えっと、明明後日からの遠征についてなんだけど
　
　
　
集合は────
　
　
　
　
　
　
──ってことだから忘れ物しないようにね！」
　
　
　
　
　
どうやら、夏休みの遠征についてのようだ。
　
　
1週間という長期遠征らしく、私の夏休みはもう本気でないと悟った。(白目)
　
たかが1週間、されど1週間。
　
　
　
　
ん"ん、話を戻そう。
　
　
　
参加校は5校。
　
東京の音駒、梟谷。
宮城の烏野、青城、白鳥沢。
　
　

　
　
私のコミュニケーション能力でやっていけるといいのだが。
まぁ、きっと大丈夫な気がする。
(根拠のない自信)
　
　
　

　
　
　
　
「ってことで解散〜」
　
　
　
　
遠征についての話も終わって片付け。
　
　
今日はさっさと帰ろう。
　
　
明日で学校も夏休みに入るわけだし
合宿の準備しないと。
　
　
　
　
　
黙々とボトルを洗って女子更衣室へと向かった
　
　
ちなみに真白かれんはモップかけてる。
そこでバレー部員と話しているんだろう。
　
　
　
　
　
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スマホをいじりながら歩いていると、後ろから声をかけられた。
　
　
　
　
　
「Aちゃーん！皆で帰ろう！！！」
　
　
　
　
「及川が奢ってくれるってよ」
　
　
　
　
「ちょ、岩ちゃん！！！」
　
　
　
　
　
そそくさと帰ろうと思っていたが、後ろのスタメンの方々に捕まった。(お誘いを受けた。)
　
　
もちろん、真白かれんもいますよ。
見事にスタメンのど真ん中を陣取ってるけど。
　
　
なんだろう、この守られてる感。
　
　
　
　
これが当たり前なら私が気にする必要も無いな、なんて思いながら、後ろの方を歩いている国見の隣に行った。
　
　
　
　
　
『 及川さん、ごちそうさまでーす』
　
　
　
　
取り敢えず、及川さんにそう声をかけておいた
　
　
　
　
「もっと笑顔で言ってよ！？
　
　
真顔で棒読みなんて奢りたくなくなる！！」
　
　
　
　
　
真顔なのは仕方ない。
表情筋はなかなか働いてくれないのですよ及川さん。
　

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