知り合いでした【梅原裕一郎】

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私が好きになった人は皆不幸になるんじゃないか。


祐さんも、梅原さんも。


だから私は、あの女の子たちが言った通り、梅原さんの側に居ちゃいけないんだ。


梅『なんかあった？』


横に首を振る。


どうすればこの気持ちが抑えられるのかわからない。



梅原さんまで不幸にしたくない。



梅『祐の事、思い出した？』


なんでこの人は、全て分かっているんだろう。

それで優しい声で話しかけてくる。


ずるい、ズルすぎるよ。


梅『祐はAちゃんといれて、幸せだったと思うよ』

「でも…」

梅『俺だって幸せだよ。夜遅く帰ろうが早く帰ろうが誰も居なかった家にAちゃんが居て、うまい料理があって』


こんなに嬉しいのは初めてだ。


私だって梅原さんと居られて楽しくて幸せで





だからこそ迷惑をかけたくない。


「…今日、学校の子に脅されたんです…。梅原さんから離れろって……だから…」


ふわっと良い匂いがした。

体も温かい。



梅原さんに抱きしめられてると理解するのに時間がかかった。


梅「いいから、うちに居ろよ。不幸だなんて思ってねーし。ユウだって不幸なんて思ってなかったろ」

『でもっ…』

梅「Aちゃんはどうしたい？俺んとこから離れる？」

『私はっ……』


私は、ずっと、これから先も


『梅原さんの側に居たい…です…』

梅「ん」



それから、私の涙が止まるまでずっと抱きしめてくれた。


帰り道はユウにぃの話をしながら帰って。



梅「ユウの事、ちょっとは吹っ切れた？」

『はい…。まだ複雑な気持ちですけど…』

梅「ゆっくり受け止めればいいよ」

『はい』


梅原さんに対する想いは、心の奥底にしまいこんだ。

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