A級1位のあの人に恋をした5 (ページ1)

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199話悪魔2 ページ1

朔也side

『この世は力こそが全てだ。力のない者は虐げられ、勝者こそが正義。力を持ってして生まれたお前はこれ以上何を望む？』

朔也『僕は……。』

A『朔也！一緒に遊ぼ！！』

A『ずっと仲良しでいてね！』

ポロッ。

朔也『…！』

『何故涙を流す？』

朔也『僕はただ…繋がりが欲しかっただけなんだ。』

『繋がりだと…？』

朔也『昔みたいに、両親とAと…ただ笑いあっていれればそれで良かった。そんな日々が何よりも楽しかった。』

なのに僕は…。

朔也『Aも両親を亡くした。僕と同じだった。ただその後が違っていた。僕は実験体にされ、Aは仲間を見つけた。僕にはもうAしかいなかったのに…Aはそうじゃなかった。』

『あぁそうだ。だからこそお前は憎んだんだ。自分の運命に、黒崎Aの仲間の存在に。』

朔也『僕にだって…近くにいてくれる存在があったのに。もう…取り戻しがつかないことをした。』

『セト達の事か。あれは仲間じゃない。お前の力の一部だ。』

朔也『それでも…楽しいと思える時間はあった。』

ずっと捜し求めていたものが…こんなにも近くにあったのに気づかないなんて…。

『ふん…つまらない男だ。所詮はその程度か。ならいいさ。貴様の体は俺の好きなようにさせてもらう。』

朔也『！？何をする気だ…！もういいんだ！Aを元に戻す。僕は消える。それだけでいい！』

『今更貴様の言う事など聞くわけないだろ。』

ズズズッ。

朔也｢グォォァァァァ！！｣

米屋｢なんだぁ！？｣

緑川｢あっ！あれサクヤじゃない！？｣

影浦｢化け物の中から出てきたぞ？｣

ドサッ。

朔也｢ぐっ…！｣

二宮｢サクヤは出てきたが化け物は消えない。あいつはサクヤの意思で動いてるんじゃないのか？｣

太刀川｢！皆伏せろっ！｣

バッ。

化け物｢グォォォォァァァァァ！！！！｣

ドドォンッ。

ザザッ。

太刀川｢ぐ…！危ねぇ…！｣

二宮｢おい…何だあの化け物は。｣

緑川｢あんなのどーやって倒すのさ！｣

ギィン。

迅｢良かった…！太刀川さん達は無事みたいだね。｣

風間｢しかし…一向に戻る気配がないな。｣

A｢……。｣