A級1位のあの人に恋をした4

179話 現実2 ページ30

太刀川side

俺が目を覚ましてから丸1週間が経った。
A級隊員と一部のB級隊員には、今回の戦いで起こったことを詳しく説明した。


スタスタ。

風間｢太刀川、お前本当に動いて大丈夫なのか？｣

太刀川｢大丈夫大丈夫！まだちょっと痛むけどこんなの…あいつに比べたら全然。｣

風間｢…そうか。｣

出水｢けど無理はしないでくださいよ？｣

太刀川｢分かってるよ。ほら、会議室に着いたぞ。｣

ウィーン。

会議室に入ると、A級で今いる隊長とB級からは二宮と東さん。そして城戸さん、忍田さん、根付さん、鬼怒田さん、唐沢さん。さらに林藤さんや迅達玉狛の皆もいた。


忍田｢よし、全員揃ったな。では会議を始める。まずは敵についてだが…遊真くんが多少情報を持ってるそうだ。説明を頼む。｣

空閑｢了解。今回の敵は皆戦っててわかったと思うけどすごく強い。何人かは人型とも戦ったと思う。そいつらは皆、神の名前を持ってるんだ。｣

太刀川｢神の名前？｣

迅｢そう。ラーとか、セトとか…皆歴史上に出てくる神の名前。そしてそいつらがいる国はまさしく“神の国”。｣

出水｢あれ？でも神の国って…アフトクラトルもっすよね？｣

迅｢うん。アフトクラトルが栄えている間に小さく少しずつ発展していった国なんだ。総力はひょっとしたらアフトクラトル以上かも。｣

空閑｢サクヤって奴が何者かは分からないけど、その神の国の精鋭達を従えてるって事は相当実力がある。｣

迅｢…神の国の名前はラグナロク。俺達の今の敵。そして最大の壁だよ。｣

風間｢…なるほどな。神の力か…。｣

東｢ここに攻めてきたって事は軌道がすぐそばを通ってる。ならまだ俺たちの方からも攻撃を仕掛けに向こうへ行くことはできますね。｣

太刀川｢ラグナロク…。｣

鬼怒田｢どうせお前達はわしらが止めても黒崎を助けに行くと言うんだろう？遠征艇は用意してある。｣

隊員｢！｣

城戸｢相手の実力がまだ測れていない以上、不用意に大人数で行く訳にはいかない。こちらでメンバーを選出し黒崎の奪還、そしてラグナロクの壊滅を実行する。｣

忍田｢三日後にメンバーの通達。1週間後には遠征艇を出発させる。各々選ばれた時のために準備をしておいてくれ。それぞれの隊の隊員にも伝えるように。｣

城戸｢ではこれで解散とする。しっかりと力をつけろ。もう二度と何も失わないようにな。｣

隊員｢はい！｣

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