7話 家 ページ8
太刀川side
仮眠室。
スッ。
A「スースー。」
こいつまじで爆睡してんな。
…。
ギシッ。
太刀川「いい加減起きねぇと…襲うぞ…？」
A「ん……。…うわっ！！？」
太刀川「あ、起きた。」
A「な、何してるんですか！顔近いです！！」
太刀川「…。」 ヒョイッ。
俺はAから離れた。
太刀川「どうした？顔赤いけど…？」
ニヤニヤ。
A「そりゃいきなり目の前に太刀川さんの顔があったら、ビックリするでしょ！」
太刀川「ふ〜ん？」
こいつ、相当焦ってるな(笑)
A「ていうか、ここ仮眠室ですよね？私ランク戦の所にいたのに…。」
太刀川「そこで寝てたら風邪ひくだろうと思って俺が運んだんだよ。」
A「わざわざ運んでくれたんですか…。ありがとうございます。あれ？この隊服、太刀川さんのですよね？…優しいとこあるんですね。」
太刀川「どーいうことだよ。…まぁこっちはお前の寝顔見れたから満足だよ。」
迅が言った通り良いことあったな。
A「！！勝手に見ないでくださいよ！」
太刀川「はいはい。もう遅いし帰るぞ。」
A「あっ、はい！」
スタスタ。
A「太刀川さん、送ってくれてありがとうございました。」
太刀川「あぁ。この家に入るのも久しぶりなんじゃないのか？」
A「そーですね、ずっと病院にいましたから。まぁ住んでるの私1人ですしね。」
その家は、一人で暮らすには大きい。…。
A「こんな大きい家なのに、1人っていうのもおかしな話ですよね。…まぁ仕方ないですよね。…私は1人ですから。」
太刀川「A…。」
そう、Aに親はいない。第一次大規模侵攻で近界民に殺された。
親族の人はAが近界民を寄せつけると思い、誰も引き取ろうとはしなかった。
Aは小さい頃、孤独だった。
A「ふとした瞬間に思い出すんです。親がいた頃を。もし今もいれば私は普通の暮らしを送れてたのかな…って。」
太刀川「…。何か家まで帰るの面倒臭いな。今日ここに泊まっていいか？」
A「！あ、はい…！」
ガチャ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 113人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
嶺真(プロフ) - アニオタさん» コメントありがとうございます！そう言って貰えてとても光栄です。これからも拙い文章ですが頑張りますので、応援よろしくお願いします！ (2017年12月27日 20時) (
レス) id: e5afdd0956 (このIDを非表示/違反報告)
アニオタ - 今回“A級1位のあの人に恋をした”という作品に自然と涙してしまいました。とってもいい作品ですね。 私は、まだ14の学生ですが、将来小説家を目指してます。嶺真さんのことを応援しながらも、私頑張りたいと思います。 これからも応援しています。 (2017年12月24日 19時) (レス) id: 47e23c8f52 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く気に入った作品で大好きです今後他の作品を作る予定があったらワールドトリガーの三輪か太刀川か三雲の姉か妹か幼なじみがアニメKか銀魂かリボーンとコラボかトリップか転生した作品が読んでみたいです説明が下手だったらすみませんこれからも応援します (2017年12月10日 13時) (レス) id: 9bec705c08 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：嶺真 | 作成日時：2017年11月2日 16時
