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『……クルーウェルさん』
私たちのクラスメートたちに囲まれているクルーウェル先生に、Aが近付いていく。
モノトーンのドレスを着たAは、一段と輝いていた。
「……どうし……っ！」
Aの声に、エースたちと話していたクルーウェル先生が顔を上げる。
その首元にあるネクタイを、Aは軽く引いた。
突然のことに対処が遅れたようで、クルーウェル先生がバランスを崩す。
その隙に、Aは自分の唇をクルーウェル先生の唇に押し付けた。
ちゅっ、と軽いリップ音が響き渡る。待って、キスするとは聞いてない。
「……わお」
側に立つサムさんが、そう言って「ひゅー」と口笛を鳴らした。
周りの人たちも、最初は驚いていたが。
やがて、ひゅーひゅーと野次が飛び交い始めた。
そんな中、ゆっくりと唇を離した二人はしばらく見つめ合う。
最初に口を開いたのは、クルーウェル先生だった。
「……随分と大胆な告白だな？」
『お嫌いですか？』
Aが、艶やかに笑う。
真っ赤な唇が、ゆっくりと弧を描き。その妖艶さに、思わず息を呑んでしまった。
それは周りも同じなようで。先ほどまで野次で騒がしかった会場が、しんと静まり返っている。
「まさか」
クルーウェル先生もそう笑って、Aの腰を抱いた。
綺麗で大きな手が、Aの髪を掻き分ける。顕になった耳に、クルーウェル先生が口を寄せて小さく呟いた。
そのまま耳を甘噛みし、にやりと挑発するように笑う。
「とても好みだ」
そう笑って、クルーウェル先生はAに噛み付くようなキスを落とす。
それは時間にしては数秒で。だけど、永遠と思わせるような時間だった。
少しして、唇を離した二人は顔を見合わせて笑い合う。
クルーウェル先生は、自身の唇についた口紅を指で拭い取り、片方の手でAの髪を撫でた。
「愛してる、A」
『私もです。デイヴィスさん』
そう笑い合う二人は、どこか官能的で。それでいて絵画のように神秘的だった。
後に、この公開告白がマジカメで拡散されることを、私たちはまだ知らない。
卒業と別れと、告白ーー完ーー。
ー ー ー ー ー ー ー ー
クルーウェル先生とはどちらかというと大人な恋愛をさせたかった等と供述しており←
リクエストくださった方、思ってたのと違ったら全然言ってください！書き直します！
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桜夏幹(プロフ) - とても好みだ。に私まで落ちました。（勿論、心の中でとどめてます。主人公は夢主さんですから^^ (2023年4月11日 10時) (
レス) @page8 id: 3d710f5422 (このIDを非表示/違反報告)
桜澤(プロフ) - エースが優しいの結構すきだなぁ……オール好きだけど。この優しさ大優勝 (2021年4月17日 3時) (レス) id: 20b9b01cf5 (このIDを非表示/違反報告)
桜澤(プロフ) - 季節の変わり目は……私も体調よく崩すので……小言で……羨ましいっ///// そして、可愛い！！川？って言ってったけど……違う！そうじゃないww (2020年11月26日 9時) (レス) id: 20b9b01cf5 (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - むゆ。さん» いえいえ、お話できて楽しかったです (2020年10月23日 19時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)
むゆ。(プロフ) - printemps(プランタン)さん» ですね……笑 ご丁寧にありがとうございました！ (2020年10月23日 19時) (レス) id: 38565869ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チーズ鍋 | 作成日時：2020年10月12日 0時
