家出少女 。〔菅田将暉〕

#02 ページ4

『 お邪魔 、します.. 』


女子高生は綺麗に靴を揃えて軽くお邪魔する

礼儀正しいんやなぁ 、


「 椅子に座ってくれていいで 。少し話そう 」


『 はい 』



彼女は 、椅子に腰掛けた 。


「 …どっから家出して来たん？ 」


『 大阪です 』


「 え、俺の出身やん… すげぇ遠いな 」


『知ってます 。テレビとかで…関西弁だから』


「 俺の事知ってるんや 」


『 はい 。有名ですし，テレビは良く見ます』



「 そっか 。なんで家出して来たん？」



『 …… 全部 』


小さな声で言った


「 全部？」


『全部が 、嫌になったから…です』



「 そっか 。何歳？」



『 高校生 。2年、17歳です 』



淡々と 、質問を重ねていく 。
それに彼女は 、丁寧に，的確に答えて行く


「 そうなんや 、…あ，1番大事な事聞いてなかったわ」


「 名前は？ 」




『 きたざわ… 、北沢Aです 』


「 そうか。じゃ 、A. これからの行くあてはあるんか？」


彼女は 、首を横に小さく振った


「 東京で女子高生をウロウロさせると… 色々と危険過ぎる 。

A 、


お前には，俺の家に居座ってもらって構わない 」


自分でもおかしいとは思う 。


ただ 、ほっておけなかった。



この壊れかけの少女の修理をしてからで無いと 、気が引けた．



『 そんな 、でも… わたし… 』



「 良いんだよ 」



『やっぱり 、ヤ るんですよね？セッ クス』

女子高生は 、体を少し小さくして言った

「 Aは 、処女？ 」


『 はい… 、処女です 』


「 処女の女子高生を汚さへん。ヤらなくて良い 。ヤ る気も無いからな」


『 でも 、それじゃあ… 』



俺が損するだけじゃ無いか 、って顔。


「 Aには 、家事をしてもらいたい


たくさん俳優の仕事貰ってるから 、

あまり暇がない 。だから 、それさえしてくれたらすっげぇ助かる．


お願いできるか？交換条件 、やな 」






『 はい ！』




こうして 、家出女子高生と成人済み大人気俳優の奇妙な同居が始まった 。

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