朝 ページ2
Aside
ｺﾝｺﾝ
んん……
ｺﾝｺﾝｺﾝｺﾝ
んん……！
ｺﾝｺﾝｺﾝｺﾝｺﾝｺﾝ
んんんんん！
『うるさいっ！』
ｽﾊﾟｰﾝｯ
鶴｢五条鶴丸様が起こしに来たぜ〜｣
やめて、襖外れる。
こいつ何回も襖を外してんだから。
『私も五条だし！あと襖壊れる！！』
鶴｢すまないって！さ、早く朝飯食べるぞー！｣
『はーい……』
こっちを見ながら兄ちゃんが
鶴｢そういえば今日お前が学校から家に帰ってきた頃には三条家いるぜ。｣
『今剣もいるってこと！？』
鶴｢おう。｣
『よっしゃ！』
そう、今剣は大天使。
大天使。
『あ、今日は部活無いんだよね。だから鯰尾を家に連れてくるかもしれない。』
鶴｢部活無いんだったらAが帰ってきてしばらく経って三条家が来ることになるな。｣
『そっかー、まあいいや！』
ちなみにいきなりなんだけど、
私んちは
三条財団の親戚というのもあって和風建築。
庭も広いから剣道部をよく欠席する鯰尾が自主練しに来ることもあるんだよね。
でもあれなんだよね、これ隣の粟田口家と親戚の三条派にしか言ってないんだよね。
嫌われるから……
鶴｢今日の朝飯は〜白米、鮭、野菜、味噌汁だ！｣
『いや、いつもでしょうが。』
鶴｢でも飲み物が違う！｣
『うん、今日は緑茶だね。』
鶴｢少し贅沢をしようと思ってな！｣
『私はいつもの爽剣美茶の方が好き〜』
そう冷蔵庫に手を出すと……
ﾊﾟｼｯ
鶴｢今日の朝はそれ飲んでけ、な？｣
真っ黒オーラの兄ちゃんが……
『は、はい……』
怖いから従っておこう。
『い、いただきます……』
鶴｢おう！たんと食うんだぞ！｣
『お、美味しくいただきます……』
鶴｢鮭は本当に美味くできたんだぜ？｣
『そうなんだ……』
……
うまっ！
美味い！
『兄ちゃん美味いよ！！！！』
鶴｢ばか、お前は女子なんだから“美味い”じゃなくて“美味しい”だろ笑｣
『いいじゃんか……』
鶴｢ダメだ。｣
『はぁい……』
美味しく食べていても時は過ぎ。
制服に着替える時間になっていた。
『ごちそうさまー！』
鶴｢おう、早く着替えてこいよ〜｣
『はーい』
制服はセーラー服。
そんなに校則は厳しくないけど……
おっと、もうこんな時間かぁ……
行きたくないなぁ……
どうせ鯰尾の悲惨なところを目撃しちゃうんだもん。
しょうがないから……
『行ってきます！！』
鶴｢おう！2人とも待ってるんじゃないか？笑｣
『わかってる！』
早くしないと！
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作者名：春羅 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/2001mm02131/
作成日時：2019年10月5日 18時
