B48 ページ3
Aとレイチェルはアイザックのもとまで道を戻り、
エディが埋まった墓の前に立つ。
「わお、綺麗に埋まっちゃって」
レ「・・・・・・」
ザ「おい!お前らにしちゃあよくやったな!」
アイザックは無邪気に飛び跳ねながら二人を賞賛した。
Aも笑顔でアイザックに拍手を送って、
レイチェルの頭を撫でる。
エディの墓に向き直ったアイザックは笑顔で続けた。
ザ「おかげでこいつは大好きな墓ン中だ!
くそ生意気な墓堀り野郎が!
・・・・・・あ?
この墓、後ろになんかついてんな」
「本当だ。何だろう」
アイザックの言う通り、
蓋として被せられた墓石の裏側に
小型の装置が取り付けられているように見えた。
レイチェルがそれに手をかざす。
−−「EV(エレベーター)開閉」と書かれたスイッチがある。
レ「・・・・・・多分、エレベーターのスイッチだよ」
「とういか、それしか無いよね」
レイチェルの言葉を念押しするように
Aは付け加えた。
アイザックは二人を見て「・・・・・・あ?」と一瞬きょとんとしたが、
理解ができたのか、すぐさま「−−おぉ!押せ!」と言った。
といっても、顔はきょとんとしたままだったが。
レイチェルも「わかった」と言った後、
エレベーターの開閉スイッチを押した。
押した瞬間、背後から聞こえたガコンッという音。
間違いなく、エレベーターが起動したようだ。
レ「・・・・・・これでたぶん、上に行ける」
ザ「「おー」」
レイチェルの発言に、他二人の声が重なる。
今回ばかりは二人とも笑顔なため、
同じ感情から来た返事であろう。
三人で−−恐らく最後になるであろう−−ぬかるんだ迷路を抜けて
扉が開かれたエレベーターの前に到着した。
ザ「・・・・・・やっとこの土くせぇところから
おさらば出来んのか」
レ「・・・・・・ここはB4だったから、
たぶん、まだ上があるよ」
ザ「・・・・・・あぁ、かったりぃなぁ」
「まぁまぁ、楽しんでいこうよ!」
場違いなAの明るい一言によって、
レイチェルとアイザックは
背中を押されるかたちでエレベーターへと乗り込んだ。
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ザックLove - 大丈夫です!あめしこうさんのペースで更新してください!いつまででも待ってます! (2017年9月8日 18時) (レス) id: efef187557 (このIDを非表示/違反報告)
あめしこう(プロフ) - ザックLoveさん» ありがとうございます!最近めっきり更新しておらず、申し訳ありません!!何とか隙を見つけて更新したいです((汗 (2017年9月5日 16時) (レス) id: f0e733c2b2 (このIDを非表示/違反報告)
ザックLove - 凄く続き気になります!楽しみにしてます! (2017年8月25日 20時) (レス) id: efef187557 (このIDを非表示/違反報告)
あめしこう(プロフ) - まなつさん» そう言って頂けると凄く嬉しいです!!有難うございます!頑張ります!! (2017年5月16日 12時) (レス) id: f0e733c2b2 (このIDを非表示/違反報告)
まなつ - とても面白い作品ですね♪続きがとても、気になっていますこれからも頑張ってください応援しています(\>д</)フレ~フレ~あめしこうさん (2017年5月5日 21時) (レス) id: 7e69eb4d86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あめしこう | 作成日時:2016年12月21日 23時