B30 ページ34
ザ「……それにしちゃあ、俺の墓は
かなりお粗末じゃねぇか?
−−−−なぁ!?」
アイザックがそう叫ぶと
第一墓場はまたしても暗闇に襲われた。
照明が落ちたのだ。
「うわ!また真っ暗w」
ザ「おい、お前!そこのスキマ通れるか!?」
「へ?うん、おかげさまで〜!!^^」
暗闇の中、アイザックの言葉が
自分に向けられていることに気ずいたAは
正直に答えた。
アイザックが突き飛ばした時には、
Aは既に体の半分以上がスキマを通り抜けていたのだ。
ザ「だったら奥まで行け!!
どうせあいつがいるだろ!!合流して来い!!!」
「!!…わかったよー^^
あなたも気をつけてねw」
Aはスキマを完全に通り抜けると、
小走りで部屋の奥に向かった。
第一墓場の方角からは、
何か硬い物が砕けるような音が響いている。
部屋には真ん中に机があり、机の上ならず
床にも沢山の資料が散らばっている。
が、目もくれず更に奥の扉に向かった。
今はレイチェルと合流する事が大切だと
Aは理解していたから。
奥の扉は簡単に開いた。
次の部屋は真っ暗で何も見えない。
「…レイちゃん!いるー!?
っていないよねーw
どこまで進んだんだろう^^;
あんまり遠くだと体力もつか心配になっちゃう……ww」
真っ暗な部屋を手探りで進む。
ふと触った机の上には多くの履歴書が散らばっていた。
(レイちゃんはここから私達の履歴書を見つけて来たのか〜)
Aは、そんな事を思いながら
またしても走り抜けた。
狭い通路を通って次の扉に手をかける。
が、開かない。
足元にエレベーター前の水中にあったスイッチに類似したスイッチがあった。
どうやら一度解除されたロックは、もう一度解除しなくてはいけないようだ。
「うーん…どうしよう。
仕方ないし、一旦戻るかな〜…」
しかし、ドアノブから手を離した瞬間。
−−……ガチャリッ
「え、扉が開いた…?」
ザ「……おいっ!戻−−!」
「!!あの人の声だ…」
今まで閉まっていた目の前の扉が開き、
背後から微かにアイザックの声が聞こえた。
しかし、アイザックが何と言ったか、
誰に対して言ったのかがわからない。
ならば、先に進んだ方が適切な対応だ。
そうAは考えた。
アイザックの怒鳴り声を背に、
Aはゆっくりとドアの先に進んだ。
Aが入室した後に閉じた扉は
ガチャンと静かに音を立てて鍵が閉った。
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あめしこう(プロフ) - rin812rinさん» そうなんですか?ゲーム実況のほうで少しだけ拝見した事がありますが、知りませんでした!可愛いですよね〜 (2017年3月4日 15時) (レス) id: f0e733c2b2 (このIDを非表示/違反報告)
rin812rin(プロフ) - 喋り方が、絶対絶望少女のモナカちゃんみたいですね (2017年2月27日 17時) (レス) id: f36f1c6b4b (このIDを非表示/違反報告)
あめしこう(プロフ) - 桜音@さん» おぉ!ありがとうございます!俺も実況でしって、その後は自分で進めた後に実況見てました!いいですよね〜!! (2016年8月26日 16時) (レス) id: f0e733c2b2 (このIDを非表示/違反報告)
桜音@(プロフ) - ザックかっこいいーっ!とある実況者の動画を見て殺天大好きになりました!wこれからも応援してます! (2016年8月26日 7時) (レス) id: 5ab7bb9a6f (このIDを非表示/違反報告)
あめしこう(プロフ) - 桃華(とうか)ですです。さん» もっと殺戮ファンが増えてくれることを祈りながら書かせていただいておりますっ!ありがとうございます^^ (2016年8月12日 15時) (レス) id: f0e733c2b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あめしこう | 作成日時:2016年4月1日 10時