失った力 ページ1
朝日がケープコッドに照らす。
銀髪で少し青っぽい髪色のアカリはペグおばさん特製のチェリーパイを美味しそうに頬張っていた。
「いい朝だなぁ…。」
ポツリとアカリは呟く。ケープコッドの朝は早く、朝に鱈を届けに出たばかり。この雰囲気がアカリは好きなのだ。それと同時に絶望というものはやってくる。そう、学校だ。
アカリの通う学校は魔法生徒が集まり賑やかだがアカリはその環境が大嫌いだ。
特にあの子が来ると良い朝が台無しになる…
「アーカーリーちゃーん!」
手を大きく振って現れたのはショートボブで
白い髪色をした女の子。名前はマイ。
全く早朝からの大声は鼓膜が引き裂かれる。
「あのねぇ…静かにしてもらえない?」
恥ずかしいという目でアカリは睨み付ける。
「えー!アカリちゃん気づかないんだもん!それより!学校に行ってくれるよね?」
「ヤダ」
アカリはプイッとそっぽを向いた。
「もー!なんでよ!今度こそ行くと思ったのに!」
外れたのか膨れっ面をするマイ。
学校364日行っていないこのアカリをナメるな!
「アカリちゃんも魔法練習しないと!今後大変だよ!」
「どーでもいい」
「そうじゃなくて!政治として成り立たないよ!?」
「知らないし」
マイはため息をついた。
今日も私の勝ちって事か…魔法なんてくだらない。大体楽にしか思わないのだ。
だってそうでしょ?連立方程式なんかいつ使うっての!?
世の中は主に魔法と科学が中心となっているのをよく聞く。その政治を引き継ぐため子供達は魔法使いに憧れているらしい。
その中でも一番憧れているのが「マジカルスター」
強い魔法を操る魔法使いらしい。
マジカルスターはテーマポートを守り続けているらしい。魔法は興味ないが、強い魔法使いと聞くと現場で見てみたい。
チェリーパイを半分食べ切ったところで、ディッピーが目の前に飛んできた。
「ほらよ。二人。君宛に連絡だ。」
「連絡?」
二人は声を揃えて手紙を見る。
その手紙には「ホテルハイタワー」と綺麗な字で書いてあった。
「ホテルハイタワー!?」
アカリはたじろぎマイは大喜びした。
「まあ落ち着きなって。あとアカリ」
「?」
「君達をここに招待すんのはあんたが気になるだけだとよ。」
「アカリちゃんを?」
「そうだ。とにかく気をつけて行けよ!」
ディッピーは空高く飛んで行った。
こっからアカリとマイの航海は絶望と共に始まったのである…
連立方程式の話は本当だよ!
下手ですいません!by作者
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作者名:きなこもち | 作成日時:2020年2月17日 18時