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「なーに飲んでるの？」
「ゴフっ......。太宰さん、いきなり話しかけないで下さい！これはただの頭痛薬です」
「水との比率おかしくない？」
「この位飲ま無いと効かないんです...」
この世界に来て一週間、私は土地感覚がだいぶついて来た。
緊張が解れてきたこの頃、頭痛が以前と変わらないくらい酷くなる。
「１日2粒までって...Aちゃんいくつのんだの？」
「えっと、まぁ、３粒程度...？」
「それでコップ半分の水って...」
何故かわからないが私は咄嗟にコップを隠した。
探偵社の給湯室、そこには私達二人だけ。...いや、なぜ故!?
「それは�犂靴讚瓩世茵�Aちゃん。少しは我慢しなくちゃ、ね？」
「...はい」
「という訳で没収〜」
「ぁあ!?」
頭痛薬がっ！
「そ、れ、よ、り！ねぇねぇ出掛けない？」
「またサボるんですか。何処へ？」
「(行かないとは言わないんだね)
そこの川辺をふらふらっと」
「却下、どうせ入水がどーのとか言うのでしょ？」
きゅっと蛇口をひねり水を出す。
量を微調整し、コップを綺麗に洗う。
「それもあるかもね。けどさ、綺麗なんだよ」
渦を巻き流れて行く透明な水を見つめ、彼は目をそっと細めた。
彼の瞳に映る水面が揺れた。
「綺麗な綺麗な野菊が咲いているんだよ。
良ければ見に行きませんか？ご麗人よ。」
「随分達者なお口ですね。...まあ、事務作業も残り少ないですし...少しなら」
「やった！じゃあ国木田くんに見つかる前に行こっか」
「え、あっ！ちょっとまっ...!!」
ぐいっと腕を引かれ、誰かに見つかることなく私達は探偵社から出た。
...この時期に野菊とか生えてんのか？
「ふふっ」
「何笑ってるんですか」
フードを被り、日光を避ける。
「いや、別に♪」
‐デートみたいだなって思っただけだよ‐
「(......なんてね)」
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羅尓 - 久しぶりに涙が出ました。 (2021年7月26日 12時) (
レス) id: 9b89cbfb6e (このIDを非表示/違反報告)
たまり - 私も名古屋です！(誰得)お話すごく好きです。応援してます！ (2018年7月25日 16時) (レス) id: 7ebfe7ebc4 (このIDを非表示/違反報告)
はねこ(プロフ) - キャラがはっきりしていてとても面白いです。シリアスなテンションの話なのに不思議とサクサク読めました。これからも頑張って下さい！ (2018年3月27日 22時) (レス) id: 4e46b846c9 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ - 名古屋の方なんですね！私も名古屋人なんですよ！←で？ 凄く面白いです！頑張ってください (2017年12月28日 13時) (レス) id: 619380b1ab (このIDを非表示/違反報告)
庵(プロフ) - 読んでいて凄くワクワクしました！凄く面白かったです、早く続きが見たくて仕方ないです。更新楽しみにしてます(*'v'*) (2017年10月11日 12時) (レス) id: 80af1d3c01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴鶴＠メガネ＝本体
| 作成日時：2016年7月26日 22時
