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二十頁 ページ22






ポタ...ポタ...




血が頬を伝い、音を立て落ちていく。
足元には大量の屍。私が殺した?

違う、彼等が殺した。自分自身を、自分で殺した。

私は異能力で促した。〈自×予定日〉と言う異能力で。
それだけ。



「...おい秋吉、終わったか」


「はい、銃で自×、ナイフで自×...様々です」


「死に方は聞いていない」



コツコツと靴を鳴らし、上司は屍に寄った。
上司...芥川さんはしばらく眺め、「えぐいな」とだけ言った。


「死体は気持ち悪いですよね」


「其方の異能力の事だ」


ふと顔を上げ芥川さんは首を傾げた。



「貴様...早く血の匂いをとった方が良いんじゃないか?」


「何故?」


「レストランの社長が血の匂いは流石に不味いだろう」


なんだ、そんな事、



「魚捌いたり、肉を解体していればこんな匂いですよ。バレませんって」


「ならいいが...」



一度バレかけたときは異能力で口封じをした。
店員が自×は店の評判が傷ついたが、〈オアシス〉はその程度では潰れない。

...最初は死体を見るのが苦だった。
もう、何も感じない。



「帰るぞ、市警が時期に来るだろう」


「...。分かりました」




......探偵社の皆様、ごめんなさい。




......裏切ってごめんなさい。




......けど、




『来ないならば探偵社を潰す』

『貴様の異能力では人助けなど出来ぬ』




............嗚呼





「帰りたいな...」




探偵社に、




元の世界に。

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羅尓 - 久しぶりに涙が出ました。 (2021年7月26日 12時) (レス) id: 9b89cbfb6e (このIDを非表示/違反報告)
たまり - 私も名古屋です!(誰得)お話すごく好きです。応援してます! (2018年7月25日 16時) (レス) id: 7ebfe7ebc4 (このIDを非表示/違反報告)
はねこ(プロフ) - キャラがはっきりしていてとても面白いです。シリアスなテンションの話なのに不思議とサクサク読めました。これからも頑張って下さい! (2018年3月27日 22時) (レス) id: 4e46b846c9 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ - 名古屋の方なんですね!私も名古屋人なんですよ!←で?   凄く面白いです!頑張ってください (2017年12月28日 13時) (レス) id: 619380b1ab (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 読んでいて凄くワクワクしました!凄く面白かったです、早く続きが見たくて仕方ないです。更新楽しみにしてます(*'v'*) (2017年10月11日 12時) (レス) id: 80af1d3c01 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鈴鶴@メガネ=本体 | 作成日時:2016年7月26日 22時

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