十四頁 ページ16
ケータイの容量がヤブァイ←
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「お早うございます」
「おはようAちゃん」
探偵社へのエレベーターを待っている間、太宰さんと合流した。
何とも言えない沈黙が私達を襲う。
「今日は制服じゃ無いんだね」
「何時までも制服で居るわけにはいきませんので、昨日適当に服を調達しました」
クリーニング代や服代...食費など考えたくもない。
げどこの世界で稼いでも直ぐに帰え...れるよね?
エレベーターが到着した。
何時もは階段の筈なのに今日はエレベーターに乗ってきた。
ちなみに私は体力がない系美術女子なのでエレベーターを使う。
「今日のお昼一緒に食べないかい?」
「奢りなら」
「うっ...。うん、奢るから食べよ」
「分かりました」
エレベーターがやけにゆっくりに感じる。
「Aちゃん」
「はい」
「前々から思っていたんだけど...」
「何ですか?」
「君は____」
その時、丁度エレベーターの扉が開いた。
探偵社の階だ。
二人揃って降りる。
「で、私が何です?」
「......いや、何でもないよ」
その態度に少し疑問に思ったが特に気にせず探偵社の扉をガチャりと開けた。
少し錆びた音がする。...油差した方がいいんじゃないかな。
「お早うございます」
「おはよー」
直にデスクに鞄を置き、パソコンの電源を入れる。
パソコン扱い慣れてんだよ!
「伊藤、早速だがこの資料を纏めてくれんか」
「りょーかいです」
資料を間違えない様にパソコンに打ち込み、コピーをする。
...うわ、トナー切れてる。
「太宰さーん、トナーって何処ですかー?」
「あー、資料庫の右隣だよ。場所分かるかい?」
「はい、ありがとうございます」
私はその場を後にした。
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「あの子......やっぱりこの世界の人じゃないね」
太宰はふっと息を吐いた。
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羅尓 - 久しぶりに涙が出ました。 (2021年7月26日 12時) (レス) id: 9b89cbfb6e (このIDを非表示/違反報告)
たまり - 私も名古屋です!(誰得)お話すごく好きです。応援してます! (2018年7月25日 16時) (レス) id: 7ebfe7ebc4 (このIDを非表示/違反報告)
はねこ(プロフ) - キャラがはっきりしていてとても面白いです。シリアスなテンションの話なのに不思議とサクサク読めました。これからも頑張って下さい! (2018年3月27日 22時) (レス) id: 4e46b846c9 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ - 名古屋の方なんですね!私も名古屋人なんですよ!←で? 凄く面白いです!頑張ってください (2017年12月28日 13時) (レス) id: 619380b1ab (このIDを非表示/違反報告)
庵(プロフ) - 読んでいて凄くワクワクしました!凄く面白かったです、早く続きが見たくて仕方ないです。更新楽しみにしてます(*'v'*) (2017年10月11日 12時) (レス) id: 80af1d3c01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鈴鶴@メガネ=本体 | 作成日時:2016年7月26日 22時