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第1夜 ページ2

「今日からこの病室に入る事になった、
慈雨Aです。」


彼女はそうとだけ言った。


色素の薄めの髪に、
猫のように大きな瞳がよく映えている

確かに身長も俺より10センチ
小さいくらいだろうし、
同い年くらいだろう。


微笑を浮かべているが


大きな瞳を三日月のように細めて
口角を上げているだけ。


にこりと笑ってはいるが笑っていない。
そんな感じ。



俺の向かいのベッドに座って
外を眺めている彼女。

いや、慈雨さん。


いろいろ喋ったり出来るかな。





と思っていた俺にとっては
かなりつまらない展開だった。

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作者名：花槙 | 作成日時：2015年10月12日 1時

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