検索窓
今日:13 hit、昨日:0 hit、合計:27,149 hit

+forty-five ページ4

匡side



初めて友達と言う存在を知った時、安堵したが、女の子だと疑わなかった




楓、やったんか・・・




ふと、スプリング・フェスの事を思い出す




部室の前にちょこんと置かれた可愛い紙袋




ファンからのお菓子かと一度疑ったが、楓は嬉しそうに中を覗いた




中に入っていたのは、小さな小津包みに包まれたクッキーが人数分




そして"頑張って下さい"というなんとも素っ気ない小さなメモ帳の切れ端





ファンからの差し入れにはどうしても見えなかった





あのクッキーの味は確かにAが作ったクッキーの味。長年一緒にいる俺には分かる




あいつは、わざわざ早起きしていた様だし、俺に向けた物かと思ったが




あのクッキーが楓に当てられたものであったとしたら




楓のあの喜び様には、頷ける




俺の知らないAがいる




Aはいつから楓を見る様になったんや




どことない焦りと、イラ立ちと、動揺。全てが混ざって心をかき回した





こんなに気持ちを動かしたのはいつぶりだろうか




そんな疑問もぐるぐると渦巻く感情に消されて





なんだか落ち着かなかった




説明が終わった後、すぐに教室を出る





あいつがこっちを見ているのに気づいたが、今目を合わせたら何か言ってしまいそうな気がして




気づかないふりをして部活へと急いだ

+forty-six→←+forty-four



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (41 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
188人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ミヤナ(プロフ) - ちょこけーきさん» ありがとうございます!よかった……ゆっくり付き合ってくれると嬉しいです、 (2019年10月10日 1時) (レス) id: 7d8442c23e (このIDを非表示/違反報告)
ちょこけーき(プロフ) - プリスト覚えてます!続き楽しみです! (2019年10月9日 0時) (レス) id: 2c59af6b14 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤナ(プロフ) - ありさん» ありがとうございます!スローペースですが見守っていただいて本当にありがたいです。気ままに覗いてくれると嬉しいです! (2018年11月29日 16時) (レス) id: a4048d58e0 (このIDを非表示/違反報告)
あり - 更新ありがとうございます!毎回続き楽しみにしてます!今後も無理なく続けていってくださると嬉しいです♪ (2018年11月23日 12時) (レス) id: ca66dee68c (このIDを非表示/違反報告)
ミヤナ(プロフ) - K&Tさん» ありがとうございます!よかったです。匡君のいいところがあんまりなかったので投下してみました。笑 (2017年7月2日 18時) (レス) id: aa710708db (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ミヤナ | 作成日時:2017年2月2日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。