密かに、君を見ていていいですか？【妹尾 匡】

+fifty ページ12

元女優だとかいう先生に集団でレッスンを受ける事2時間





私は身体に疲労感





周りは元から演劇をやっている子ばかりで、なんとかついていっている感じだ





着替えるのも面倒でジャージのまま荷物を持ち、廊下に出た






「疲れた〜〜！」





んぐぐと背伸びをすると、肩を叩かれた事に気付いて後ろを振り向いた






「Aさん！」





振り返ると、そこには楓君、と





「おぉ、ギャラスタだ・・・」





ギャラスタの面々





思わずそのオーラと迫力に圧倒される





のと同時にだらしない姿を見られた事に恥ずかしさが込み上げる





「Aさんはどうしてここにいるんです？」






楓君の質問に意識を戻された






「あー、演技のレッスンだよ。学校終わってから最近始めて・・・」






そう、ここはレッスンルームが多いからといってもテレビ局





こういう遭遇もあるのか！！





どうやらみなさんもう帰る様で、楓君と私が先頭で歩く形になる






楓君は全く気にしていない様だけれど、私は気になる。気になるんだよ楓君。






諏訪さんと黛静馬さんは気にせず何か話している様だけど、その他の視線が気になる






特に、匡君。匡君が見てるよ〜！





楓君の事、全然話していなくてごめん匡君





「僕たちは撮影が終わったところなんですよー」





楓君はニコニコしながら話を続けようとするが、後ろから抱きつかれた衝撃でかくんと首が前に倒れた






「ほほう、めいちゃんいつの間に彼女作ったのかにゃあ？」






楓君に抱きついたのは、柔らかい黄金色の癖っ毛が特徴の千代松万太郎さんだ





3年にして初のギャラスタ入りをした実力派





「ふむふむ、カワイイあーんどキレイのマッチングで守りたくなる系女子が好みと！」





「ばんちゃんさん？！

ごご、ごかぃですよう！！」





千代松さんの質問に顔を真っ赤にさせる楓君





楓君がそんなにうろたえるとこっちも恥ずかしいから・・・





「ばーんちゃん、あんま楓をからかうなよ」





頭の後ろで腕を組みながら隣に並んだ黛 遊馬さん




おそらく染めたであろう金髪は染め直していないせいで根元が黒い




元気オーラでこっちも元気になりそう




「君、テストで楓とタッグ組んでた子だろ

楓が君の事話しててさー」




「遊馬さん！！」




「あはは、ごめんって」




---
文字数で前話に書けなかったので！マネージャーの長いセリフはすっ飛ばして結構です

+fifty-one→←+forty-nine

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す