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+thirty-eight ページ46

匡君と朝ごはんを食べて、いつも通り電車に揺られてきた







午前中は筆記テストで、国、英、理







いつもよりピリピリした雰囲気の教室でテストを受けた







筆記テストの方はバッチリ感触があったから、問題ないだろう






そして、午後は問題の実技テスト







そう、昨日の嬉しさがまさって、まるっきり忘れていた







「どどどどどど、どうしましょー!」







あからさまに緊張に飲まれている楓君







楓君に声をかけたら真っ青な顔で振り向いたので驚いた






昨日まで私はこうだったのか・・・






そう思うと、今日まで私に気を使ってくれた匡君の気持ちがわかった気がした






だいぶ助けられたな・・・






私は呆れた顔をした匡君を思い出すと、申し訳ない気持ちになった





後でお礼を言っておこう






「あああ、Aさん!もうすぐですよ!」







あからさまにテンパる楓君。これでは試験どころじゃない






私が、昨日落ち着けた時・・・匡君は私に何をしてくれたっけ・・・






あ、そうだ・・・!





と思いついたそのまま、私は台本を握る楓君の手を取って、ぎゅうっと握った






「え?Aさん?!」






楓君の手から握っていた今日の台本がポロリと落ちる





「大丈夫」





私はそう言って、楓君の手をさらに強く握りしめた






まだ困惑している様子の楓君の目をじっと見つめる






すると、視線がバッチリと合って、楓君の顔が赤くなっていくのが分かった







「楓君、私達今までいっぱい練習してきたから大丈夫。私達らしく行こうよ」







ね?と言って笑いかければ、楓君ははっとした様な顔をした






「あ、僕、自分の事しか考えてませんでした・・・」






ポロリと楓君の口から出た言葉は、昨日の私と重なって、少し笑ってしまった

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色無夢飛(プロフ) - ミヤナさん» はい!応援してますね! (2017年1月17日 7時) (レス) id: ba00c9f584 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤナ(プロフ) - 色無夢飛さん» 更新できてなくて申し訳ないです。泣。コメント嬉しいです!頑張ります!! (2017年1月17日 0時) (レス) id: 261374b970 (このIDを非表示/違反報告)
色無夢飛(プロフ) - ミヤナさん!応援してます)^o^ (2017年1月16日 16時) (レス) id: ba00c9f584 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤナ(プロフ) - リン先輩さん» 死なないで下さい!!えっと、リン先輩さんが生きていられる様に頑張ります! (2016年4月16日 14時) (レス) id: a116cc9fd6 (このIDを非表示/違反報告)
リン先輩 - ああああああ!!匡まじ天使過ぎますよね!俺のこと、殺しにかかってますよね!?なんですかあの可愛さは!!あー、ミヤナさんの作品読んでたら死にそうですよ、どうしてくれるんですか( ˙-˙ ) (2016年4月13日 8時) (レス) id: c6e81934e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミヤナ | 作成日時:2016年2月22日 17時

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